アバターを見るとイライラします
最近気がついたのですが、アバター(映画ではなくて、SNSサイトで使用されている)を見ると気持ち悪くてイライラします。いとこが運営しているブログも、そのアバターが嫌で見ていなかったり、友人に紹介してもらったモバイルのサイトも、アバターを受け入れられないので、使用していません。特に生きていくうえで困ってはいないのですが、準備なしに開いたネットのページに、あの顔だけリアル、体が小さいアバターを見ると、やはりイラっとします。人って苦手な絵があるのでしょうか。不思議です。わたしの絵に対する気持ちなのですが、絵画がわりと好きで、リアルな人物画も好き。漫画もそこそこ読みます。ソウさんの絵のようなものは大丈夫。だけれど、少女漫画の絵は苦手です。なるべく嫌いな絵を見てしまった時、イライラしない生き方をしたいです。これって、「こんなへたくそな絵を見せられて」という押し付けられた気分を感じているのでしょうか。だとしたら、結構高慢ですよね。ごめんなさい。バストという単語は好きだけれど、おっぱいという単語は嫌いという、感覚もあります。なんなのでしょうね。
【23歳 フリーター】
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ご相談ありがとうございました。
ラストは明らかに自分に気を遣ってのご発言、痛み入ります。「そこからかよ」というツッコミが入りそうなことは重々承知ですが、
「バストという単語は好きだけれど、おっぱいという単語は嫌いという、感覚もあります。」という部分からお答えします。
これはやはり、
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おっぱい… 赤ちゃんっぽい。また日本語のため、生々しく少し下品に感じる。バスト… 大人っぽい。また英語のため、具体的なイメージがソフトになり、洗練かつ高潔で上品でさわやかステキな印象になる。
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うん。下は自分でも書きすぎました。
さて、本題である、映画でない方の「アバター」を見ると気持ち悪い。
個人的には映画の方のアバターのあの顔も結構インパクト強いと思うんですが、とにかく映画でない方の話で。さてアレ、確かに自分も同感です。
体はデフォルメされてミニサイズ。
それでいて、顔だけ妙にリアルで生々しい(おっぱいの話ではありません)。これにより起こる不安感は、簡単に説明されます。
アンバランスだから、です。
たとえば赤ちゃんが生まれたと想像してください。
ダンナさんが、「おめでとうございます!」と渡されました。その赤ちゃんの顔だけ、リアルにオッサンだったらどうでしょう。
頭髪が薄く、メガネをかけて、無精ヒゲが生えている。
さらに「お父さん、恐縮です」みたいに話し始める。
激しく恐怖なはずです。
これが恐い理由は、
「一見かわいく、一見安心できる存在が、妙に生々しい(危険な)部分を持っている」というアンバランスさによるものではないでしょうか。昔、「人面犬」という都市伝説がありました。
体は犬、顔だけオジサン、というものです。
これもそれに近いかもしれません。アバターは、人面犬なのです。
だからといって、顔をカワイク作ったら作ったで、
「自分の顔がこんなにカワイイと思ってるの? 生意気…!」
と思われてしまい、どっちにしても悪印象です。いずれにしても、アバターで悪印象を抱いてしまう人がいるのは、それが理由です。
これはおそらく「逆」でも同じかもしれません。顔だけ赤ちゃんなのに、体だけすごくマッチョな大人。
これはこれで恐怖です。いずれにしても、人はアンバランスによって恐怖を抱くのです。
人間心理って、シンプルですね。何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
………。「体は大人っぽくグラマラス、顔だけ子供っぽい」という女の子に関しては、今の理論が成り立たないのでは、と気がつきました。
人間心理って意外に複雑だということを感じつつも、あなたの幸せを心より願っております。
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- ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)
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特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/
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