相手に話を聞いてもらえる方法を教えてください
こんにちは。いつもゆうき先生のお話を聞いて、参考にさせて頂いております。
中でもセルフつっこみが特に最高だと思います(笑)これからも楽しみにしてますので、更新頑張ってください^^
本題なんですが、最近転職をしまして、今は通信関係の会社に勤めています。
会社のシステムはいたって簡単で、内勤のコールセンターが電話でアポをとり、アポが取れたら外勤の営業が行って…という感じです。
私は内勤で、ひたすら色んな会社に電話アポをかけているのですが「電話関係はもういい!」「電話関係の営業は一切お断りしております」と入口から狭き門で、アポの力うんぬんというよりは、話を聞いてくれる「いい人探し」みたいになっています。
今扱っている商品は確かに通信コスト削減につながるのですが、このサービスが始まった時に色々問題があったらしく、ブランドイメージ、商品イメージもあまりよくありません。
この商品を扱う部署もたちあがったばかりで、他の商材を扱っていたときはアポをどんどん入れていた先輩達もかなり苦戦しています。
なんとか突破口を切り開こうと、毎日色んなトークで試行錯誤していますが、なかなか上手くいきません。
相手に話を聞いてもらえるいい方法はないでしょうか?
【23歳 会社員】
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ご相談ありがとうございました。
今まで個人的な必要性から「テレアポを断るための心理術」については述べたのですが、「テレアポを成功させる心理術」については触れたことがありませんでした。
さて、ではいったいどうすればいいのでしょうか。
実は心理コンサルタントであるドロシー・リーズによると、
「質問は、相手の心を開く最大級の武器である」とされています。たとえばテレアポにおいて、
「失礼いたします。私、●●の▽▽と申します。本日は通信コスト削減のためのご提案をさせていただきました。といいますのも■■という商品が今回開発されまして…」
というように矢継ぎ早に話したとします。
こう言われると、相手はタイミングがはかれないため、確かに切りにくくなるでしょう。
しかし「自分ばかり話を聞かされている」ということで心を閉ざし、ストレスばかりをためこむことになります。最終的に、あなたからの申し出をOKする確率はずっとずっと減ってしまいます。
実際、大半のセールスがこのタイプになります。
でもだからといって、話の勢いを少なくしたらどうでしょうか。
「………あの、失礼いたします………。私、●●の………▽▽と申します。本日は通信コスト削減のための………」
というように相手の反応を見ながらだと、相手に切りやすいタイミングができてしまいます。
相手のストレスは減りますが、切られてしまっては、元も子もありません。
ですので自分が提案する一番の方法こそが、「質問」。まず最初に電話をかけたら、システム担当の方に電話をつないでもらいます。
「私が代わりに」と言われたら、その方で構いません。その相手に「ご用件は?」と聞かれたら、
「今、2分だけお時間の方、よろしいでしょうか?」
と言いましょう。
この中途半端な「2分」によって、相手は「なんで2分!? 1分とか3分じゃないの?」と思って、興味を惹かれるはず。もちろん言いにくければ、1分などでもいいでしょう。「時間が大丈夫?」と言われて断る人はいても、
「●分だけ、大丈夫?」と言われて断る人はグッと減ります。「それすらもケチってる人とは思われたくない」という心理が働くからです。
また厳密に「ご用件は?」という質問には答えていませんが、この答え方によって、相手は「あぁ、セールスなのかな」とは気づくはず。 しかし言葉自体は「時間が大丈夫か」という質問なので、相手はついそれに答えねば、という気分になり、断るタイミングを失ってしまうはずです。
さらにここから、
「貴社の通信システムには、どんなものをお使いでしょうか?」
と聞きましょう。
もし相手が言葉を濁すなら、「Aでしょうか? それともBをお使いでしょうか?」
などのように、二択・三択などの質問で聞きましょう。
クイズ番組と同じで、「何ですか?」よりも、「ABCのどれでしょう?」と聞かれた方が、相手はつい答えたくなるものです。そこまで話してくれたなら、
「では、そのシステムのコストが●●%だけ削減される方法をご存じでしょうか?」
と聞いてください。
●●には、なるべく具体的な数字を入れた方がいいでしょう。おそらく相手は高確率で
「いえ、知らないけど…」
と言わざるを得ないはず。するとどう考えても、あなたが紹介していく流れになるはずです。
よって大切なのは、とにかく「質問」を使うこと。
その際、押しつけにならないレベルで、ソフトな言い方を心がけてください。どんなにソフトでも、質問自体にパワーがあるものですので、十分です。
今回の話が、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。………。
ちなみに「断るための心理テクニック」は、非常にシンプル。
「やりませんので」と言ってただ切る。それだけです。
理由付けはいりません。相手を説得する必要もありません。無理ですから。そのためには、ただ電話を聞きながらも、少しずつ受話器を耳から話していくこと。
これだけで「電話の向こうの相手」から、「コチョコチョしゃべってる電話」というイメージになり、切りやすくなるはずです。試してみてくださいね。
このテクを教えることで断る人が増えて、結果的に相談者さんの成績が変わらなかったらどうしよう。
自分でも自己矛盾に悩みつつも、あなたの幸せを心より願っております。
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- ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)
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特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/
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