写真と鏡で、自分の顔が違って見える…どっちが本当？

ゆう先生こんにちは。
いきなりなんですが質問させてください。

私は鏡で自分の顔を見ると、自分で言うのもあれですが、
なかなか可愛い顔してるように見えるんです。

でも、写真で見てみるとすごく不細工で…
自分の写真を見るたび落ち込んでしまいます。

ギャップがものすごいです。（ちなみに女です。）

パソコンで検索してみたら、「鏡で見る顔は脳内変換をされているので本当の顔ではないということが心理学で証明されている」という一文を見つけました。

これって本当ですか？
どっちが本当の顔なのかすごく気になります。

教えてください。お願いします。
多分、写真のほうが本当の顔なんだろうなあと思うのですが…。

【17歳学生】

ご相談ありがとうございました。

実際に「鏡と写真、違うよね理論」というのは、心理学的にも、

「ナンデー・ワタシダケー・シューゴーシャシン・デ・ビミョーナノ理論」

として提唱されています。嘘ですけど。

さて人は、鏡を目の前にすると、つい顔を作ってしまうものです。
特に「もっとも綺麗に見える表情・構図」を作ります。

さらに鏡は距離が近いため、色々なパーツまで総合的に見えません。

そのため、「目がすごく綺麗」に見えたら、「あ、なんか全体的にすごくいい顔なのでは」と思えてしまうものです。

しかし「写真」の場合、そういう現象は起こりません。
すごく客観的かつ冷静に「顔全体」を切り取るので、「それなり」になってしまいます。

ですので、「外から見たあなた」は、ある意味「写真」に近いかもしれません。

しかし！です。
落ち込む必要はありません。

実際に誰かと食事をしたり、デートをしたり…。

そういう場面になると、ある意味「鏡」に近い状況になります。

相手と顔が近くなりますし、また好きな相手の場合、相手に「気に入られよう」として、無意識に表情を作るはずです。

ですので相手にとっては「鏡を見たときのあなた」と同じ顔として見られることになります。

「あばたもえくぼ」という言葉がありますが、カップル同士にとっては、相手はそういう顔として見えているわけです。

ですので、デートのときの写真を見ると、自分のこと以上に、
「え、相手ってこんな顔だっけ…？」
と思えてしまうこともあるものですが、それはコレが理由です。

よってデートのときの写真には、気をつけた方がいいでしょう。
撮るなら全力の表情です。

いずれにしても、写真の顔にひるむことなく、全力で「鏡こそが自分の顔だ！」と思って、好きな人に果敢に挑んでいきましょう。
それこそが恋愛で勝ち残る秘訣です。

なぜ最終的に恋愛アドバイスになっているのか自分でも分かりませんが、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ちなみに自分はあるとき、鏡で身だしなみのチェックをしていました。

「無精ヒゲが生えてないか、髪の毛がまとまっているか…」

よし、完璧だ…！
その直後、相手から言われた言葉が、

「ゆうきくん、鼻毛が出てるよ」。

そっちの毛が。
より重大な方を忘れていたようです。

鏡を見るたびに切ない記憶を思い出しつつ、あなたの幸せを心より願っております。

ゆうきゆう（精神科医・心理学者・作家・Ｍ）

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。アドレスはこちらhttp://sinri.net/

ニンテンドーＤＳから「心理研究家ゆうきゆう監修　マイニチココロビクス　ＤＳセラピー」も発売中。

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