無意識に“壁”を作ってしまいます。
ゆう先生、こんにちは。
いつも面白く読ませて頂いています。
早速なのですが、私は人に対して無意識に壁を作ってしまいます。
自分でも薄々気付いていたのですが、先日ある友人に言われてなおさら気になってしましました。
確かに、「これ以上踏み込まれたくない」という部分がありますし、相手と今以上に仲良くなりたいと思っているのに変に気を遣い「これ以上はやめておこう」と引いてしまいます。
どうして壁を作ってしまうのでしょうか?
私としてはこの状況を変えたいのですが、どう心がければいいでしょうか?
ぜひ、手厳しいアドバイスをお願いします。
【24歳 社会人】
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て、手厳しいアドバイス。
………。
イヌのようはいつくばって、私を大王様とお呼び!
………。
あらためて、自分が分かりません。何が何なのか。そんなわけでご回答を。
さて、あなたは「壁を作る」ことを気にしていますが、逆に「まったく壁を作らない人間」というのも問題です。
出会った瞬間、自分の過去のすべての恋愛遍歴から性癖、そしてトイレの回数まで、ありとあらゆるコトを話し始めるような人。
想像するだけで、なんかゾクゾク、いえ、イヤですね。うん。
人間にとって、人に話すこともあれば話さないこともある。それは当然のことです。
その境界に壁があるのは、誰だって同じなのです。まずは「壁は必要である」ということを覚えておいてください。
ただ、実際、その壁はないように振る舞うのが一般的です。
たとえばあなたが、お水の仕事をしていたとします。こんなとき、「何の仕事してる?」と言われたとき、一般的には、
「正直に言う」
「隠す」
「ウソをつく」などの選択肢があります。
この場合、相手は壁を感じることはありません。しかしおそらくあなたの場合、「聞かないで!」と言ったり、「話したくない」と拒絶したり、または露骨に反応が変わったりするのではないでしょうか。
そのため相手は「壁」に感じてしまうのです。
大切なのは、自然なリアクション。
壁があるのは当然として、まるでその壁なんて存在しないかのように振る舞うのが大人です。
壁を消すのではないのですね。よって試しに考えてみること。
あなたが「聞かれたくないこと」は何でしょうか。
それを可能な限り列挙してみてください。そして、「それに関して聞かれたら、こう答えよう」というセリフを想定しておくのです。
ある意味、災害時の危機管理シミュレーションですね。これをふと通勤電車でヒマになったときにでも考えておくだけで、予期せぬ質問にたいしても対応できるはず。
これによって対応は自然になり、「壁がある」なんて思われないはずです。
また、壁を壊すのは恐いけど、相手ともっと親しくなりたい…と思うのであれば、あなたの壁のうち、比較的薄い部分を、少しだけ壊してみること。
休日に何をしているかとか、本当にカンタンなことを告白するだけでいいでしょう。
小さな穴からでも、相手との親近感は確実に強まるはずです。どうか覚えておいてくださいね。
というわけで、手厳しいアドバイスになったはあらためて謎ですが、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。もし不足であれば、もっと手厳しいことを言ってみようかと思います。
………。
ナメクジのようにはいつくばって、恐怖の大王様とお呼び!
………。あらためて自分自身の存在意義について悩みながら、あなたの幸せを心より願っております。
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- ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)
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特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/
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