私、“あまのじゃく”なんです。
私、ものすごい天邪鬼なんです。
親や先生の言うことはもちろん、世間的な一般論、周りの友達言うことなどに否定的な立場をとってしまうことが多々あります。
世間がWカップで盛り上がっていた時も、「日本!頑張れ!!」とか言ってるファンやテレビレポーター達をみていると「クロアチア頑張れ」となんとなく思ってしまいます。
この年にもなって二次反抗期?
常に穏やかな気持ちでいられません。
私はどうしてこうなんでしょうか?
【19歳 学生】
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ご相談ありがとうございました。
「みんながWカップで盛り上がっていますが、私には何が面白いのかまったく分かりません」
「みんなが盛り上がるほど冷めてしまいます」というメールはたくさんいただいたのですが、「クロアチア頑張れ」とまで思いつめるのは非常に珍しいと思います。
個人的には、そんな発想が大好きです。
心理学では、「心理的リアクタンス理論」というものがあります。リアクタンスというのは、抵抗のこと。
何かを強制されたりすると、つい反抗してしまいたくなる心理のことですね。誰でも多かれ少なかれこの心理はあるわけですが、おそらくあなたは、この思考がとても強いのではないでしょうか。
「みんながやっている」というだけで、「だからあなたもそうしなさい」と言われているように感じて、あえて反発してしまうわけですね。
これ、一見カッコ良かったりします。
ある意味「反逆のヒーロー」みたいなものでしょうか。たとえば、エジソンは、ガス灯しかなかったときに、あえて電灯を作ろうとしました。
「電気で明かりをつけるなんてとんでもない!」
そんな意見に反対したからこそ、大発明ができたわけです。他にも、あえて地動説を提唱したガリレオ・ガリレイ、破傷風の病原体を発見し、その予防法まで発見した北里柴三郎など、天才には、流れへの反発が必要なのです。
そういう意味では、あなたの思考は非常に重要です。
いつかあなたが大発明をしてノーベルなんとか賞を受賞したときには、「私を後押ししてくれたのはゆうきゆう先生です」みたいに話していただければ幸いです。万が一、断崖絶壁に向かって後押ししていたら申し訳ありません。
いずれにしても、そういう意味で、「反発」は非常に重要なのです。
ただこの心理が強くなりすぎると、とんでもないことになります。
「みんなが日本語で喋ってるから、私はフランス語でしゃべるボンヌ」
「みんなが決まってご飯を食べてるから、私はあえて断食7日目」
「女の子がみんな女湯に入ってるから、私はあえて男湯に入る」個人的に最後のは大歓迎ですが、こう考えてみると、反逆しすぎるのも問題であることがお分かりになりますでしょうか。
当たり前ですが、大切なのは「バランス」です。
というわけで、ひとつ反発するごとに、ひとつ賛同してみてはいかがでしょうか。たとえば先生の言うことに反発したら、そのあとに言ったことは、よく聞いてあげる。
サッカーでクロアチアを応援したら、次の試合では、日本を応援してあげる。これだけで、周りの人は相手は嬉しく感じるはずです。
最初から最後まで興味がない、聞いてくれない、という人より、ずっとプラスに受け入れられるはずです。どうかバランスを大切にしてくださいね。
あなたの幸せを、心より願っておりません。
………。やっぱり悩み相談のシメで反発するのは微妙だと感じつつ、あなたの幸せを心より願っております。
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- ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)
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特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/
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