夫が家計を管理しているんですが…
先生こんにちわ、初めまして!
相談にのって下さい。
うちは財布のひもは旦那が握っています。
私は毎月決まった額の生活費をもらってやっています。
そんな生活が1年位続いているのですが、いつかは私が管理していきたいと思うのです。
昔、「私が管理する!」といったのですが、「いやだ!」と拒否。
「自分で管理していないと実感がないし、残業とかしたくなくなるから」とかいわれました。
実際は自由にいろいろ買えなくなったりすることがいやなのだと思います。
小遣い制で縛られるのがいやなんだと思います。
でもたまーにパチンコやったりするし、(私に内緒で)悪いこと(浮気とか風俗)されたらいやだなあと思い…。
給料の明細もいつも持って帰らないので、ちょっと不快です。
カカア天下がいやな彼。
こんな旦那にうまく財布のひもを握らせてもられるよい話し方はないでしょうか?
よろしくお願いします。
【27歳 主婦】
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ご相談ありがとうございました。
これは難問ですね。男である僕に、夫のサイフを管理する方法を聞くあなた。
なんとたとえたらいいんでしょうか。
女性に、「女性の下着を盗むにはどうしたらいいでしょうか?」と聞くようなものでしょうか。
違いますか。違いますね。
心から申し訳ありません。とはいえ、まぁ、実際にあなたが管理した結果、ダンナさまが悲しむであろうことは想像に難くありません。
おそらく「残業とかしたくなくなる」というのはまさに本音で、実際に自分の友人も、「もし結婚して妻がサイフを管理して小遣い制にしたら、俺はその小遣い分しか稼がない」と言っていました。
え、奥様の分は。
たぶん本当にそうしたら、小遣いすらももらえなくなるのは確実だと思いました。
ただ、確かにこれは男性の正直な気持ちかもしれません。
この連載では以前に話したことがありますが、男には「ヒミツ」が必要です。
自分だけの部屋がほしい。自分だけの趣味がほしい。誰にも干渉されない、自分だけの空間を望むものなのです。
そしてこれは「お金」でも同じです。
金銭すべてを管理され、小遣いを与えられた瞬間、男は狼ではなく、たんなる「子飼いのイヌ」になるのです。
そのため、男のやる気は、少しずつ失われていくものです。想像してください。
よくテレビに出てくるIT企業の社長たちが、小遣い制になっているとは思えませんね。
ですので、特に夫の仕事が、「頑張れば頑張るほど収入があがる」という場合。このとき、「頑張っても、それはすべてまず奥さんの懐に行く」と考えると、確かにやる気が湧きにくくなるのは真実です。
そのため、男は無意識に、「じゃあ、最低限の仕事でいいかも…」と考えてしまう危険性があります。
ここであなたは「金のガチョウ」という童話をご存じでしょうか。あるところに、金のタマゴを産むガチョウがいました。
毎日1個ずつ産むため、その家の人は、それをお金にかえて生活していました。
そんなとき。
家の人は、欲を出してこう思ったのです。「お腹を切って開ければ、たくさんの金が出てくるに違いない…」
もう、オチはお分かりですね。お腹を開けても、中は普通のガチョウでした。
そしてガチョウを殺してしまったため、金のタマゴを得ることは、二度と出てこなかった…というわけです。
サイフの管理レベルでこのたとえを出すのは、話がズレているような気が今すごくしてるんですが、とにかく雰囲気としてはそんな感じです。伝わって。あえて自分が管理することで、夫の給料、そして精気すらも減っていく可能性があるわけです。
………。
これを読んでいる全女性読者さんから、「つべこべ言うな」
「いいから管理させる方法を教えなさいよこのミトコンドリア」というオーラをむんむんに感じつつ、アドバイスです。
男からサイフを完全に管理させてもらう方法はシンプル。「申し訳ないのだけど、お金が足りないの…」
と言いながら、その根拠をセツセツと説明しましょう。
「子供も来年は私立に入れたいし、そのためには○○○万円必要なの」
などのデータが入ればよりグッドです。
男は論理に弱いので、とにかくあなたが色々な要素を出し、理由付けをした上で、「だから、管理させてくれたら嬉しいな…」
と言えばいいでしょう。
一度断られても気にしてはいけません。
主張は男の心にしみいっていますので、何度も繰り返せばいつかは落ちる可能性も高いでしょう。「管理させろ!」という強制ではなく、「私もしょうがなく言ってるの…」という流れがポイントです。
ただまぁ、繰り返しになりますが、男の勤労意欲と精神レベルはガクンと下がりますので、そのあたりは覚えておいていただければ幸いです。
また、個人的に思うのですが。「(私に内緒で)悪いこと(浮気とか風俗)されたらいやだなあと思い…。」
とありますが、もしそういうことをする夫の場合、これはお金を管理したからといってなくなるわけではないでしょう。
それを防ぐのは、あなたの愛と信頼関係しかないのです。
そして以前にネット上で夫婦100組に統計を取ってみたことがあるんですが。その際、
「妻が管理する」⇒5割
「夫が管理する」⇒3割
「二人で管理する」⇒2割くらいの配分になりました。
一番多いのは「妻が管理」ですが、夫が管理する場合も3割はあるので、決して劣等感を抱く必要はないかと思います。はい。
以上です。
結論はありませんが、今回の話が何か少しでも参考になることがあれば幸いです。はい。
決していつかの自分のための言い訳ではありませんが、とにかく男側の主張として、もとい、純粋に学問的な男性心理という視点としてお受け取りいただけることを心から願いつつ、あなたの幸せを心より願っております。
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- ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)
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特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/
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