過去の恥ずかしい自分を思い出しては悶絶してしまう…

先生はじめまして。いつも楽しく、そして目からウロコを落としながら読んでいます。
私は昔からとても悩んでいることがあり、それを相談したく勇気をだして投稿しました。

実は私、ふとした拍子に過去の恥ずかしい自分を思い出しては悶絶してしまうんです。

例えば、春になって桜が咲き始めたら

桜が咲いてる。
↓
そういえば一昨年の花見でハメはずしすぎたな
↓
あの時はあれがああなって、こうしちゃってどうなって・・
↓
あぁあ！自分のバカバカバカ！！と悶絶

こういった具合です。

そして「自分はなんて浅はかなんだ」と被虐的になり、
条件反射のように独り言を発してしまいます。

「あぁバカバカバカ」や、「ゴメンね、ホントごめんね。」や、
「ありがとう・・（おそらく巻き添えになった人への罪滅ぼしで）」などなど。
独り言を発せずにはいられなくなります。

関係あるものを見てないのに、突然思い出してしまうこともたまにあります。

考えなければいいことなのですが、考えちゃダメだと思えば思うほど、
頭の中ではよりリアルに再現してしまいます。

人に話せば楽になるだろうと考え、
気軽に話せる内容のものは、どんどん話しました。

確かにそれ以来、そのことに関しては思い出さなくなりました。

けれど中には、人間として最低なことをしてしまったものもあり、全ての思い
出を人に話すことは出来そうもありません。

どうしたら治せるでしょうか。

一刻も早く、恥ずかしい思い出ではなく、
日々バストのことを考えられるようになれたらと思います。

先生、どうか宜しくお願いします。

【24歳会社員】

ご相談ありがとうございました。

精神医学では「罪業妄想」というものがありまして。

うつになったときに起こりえる症状の一つなんですが。
本当にちょっとしたことであっても、「ものすごい罪」のように感じてしまうことを言います。

実際、過去のことをあまりに激しく思い出し、それによってネガティブに考えてしまう…というのは、もしかしてその症状に近いのかもしれません。

ただまぁ、誰だって、過去のことを思い出してしまうことはあります。
生活上、支障が出ないのなら、そこまで気にしすぎる必要はないかもしれません。

それでもどうしても気になってしまう…というのでしたら、とにかく「積極的に思い出す」という方法があります。

実際、多くの被験者を２グループに分けて、

Ａ「一日に15分だけ、強制的にネガティブなことを考えさせる」
Ｂ「特に何も指示しない」

とした場合。

数ヶ月後、Ａの方がＢに比べて、ずっとポジティブな気分でいた…という実験もあります。

人間、強制的に悪いコトを考えることで「毒抜き」になり、かえってそれ以外の時間、気持ちが楽になった…というわけです。

ですのであなたもとにかく、「強制的に思い出す」時間を作ってみてはいかがでしょうか。
というか、一度思い出しはじめたら、「あぁっ！
思い出しちゃダメだ！」と思うのではなく、「もう今から10分くらいは思い出す時間なんだ」と開き直って、ネガティブな記憶の海に飛び込んでみてください。

それ以降は、少しだけ気持ちが楽になるはずです。
何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ちなみに自分は色々なものごとからバストを思い出すことは日常茶飯事ですが、最近は山を見ても風船を見てもまんじゅうを見てもバストを思い出すようになりました。
心から病気だと思いつつも、あなたの幸せを心より願っております。

ゆうきゆう（精神科医・心理学者・作家・Ｍ）

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。アドレスはこちらhttp://sinri.net/

ニンテンドーＤＳから「心理研究家ゆうきゆう監修　マイニチココロビクス　ＤＳセラピー」も発売中。

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