私、とってもやきもち焼きなんです。

ゆう先生こんばんは。
私が大変なやきもち焼きで困っています。

彼は私より５つ若くて、先生と同業ですので、病棟で若い看護師さんに囲まれていきいきと仕事してます。
仕事なのでココまではいいですが。

ちょっと飲み会があると必ず女の子のメールアドレスを聞いてきて、ものすごいラブラブメールを送っているのです。
１度で終わらず、まるでその子たちを口説いてるのか～ってくらいの…これで何度も喧嘩して別れる寸前まで行きました。
また、私もカンが鋭いほうなので、怪しいと思うとつい聞いてしまいます。
彼も嘘をついてくれたらいいのに、正直に言ってくれます。

懲りずに何度も繰り返すので、あの癖はもう治らないのだろうと思います。

何とか、大きな心でやきもちを焼かずに彼と付き合っていける方法はないでしょうか？

【32歳　専門職】

ご相談、ありがとうございました。

「先生と同業ですので、病棟で若い看護師さんに囲まれていきいきと仕事してます。」

僕は「若い看護師さんに囲まれていきいきと仕事をしている」わけではないので（どの部分が間違ってるかはヒミツ）、「同業ですので」という文は、間違っていると思います。

正しくは、「同業にもかかわらず」でしょうか。

本当に毎回毎回、どうでもいいところにこだわってすみません。
こういう形式の悩み相談だから可能であって、たぶん対面したカウンセリングで同じことをやったら、相談者さんは何も話せないと思います。

ユウ「それで思い出したんですが、僕が小学生の頃…」
相談者「いいから黙って聞いてよ！」

みたいな。

はい。本題に戻します。

いずれにしても、たいがいの医者は、やはりモテてしまうようです。
もちろん万能のモテではなく、同じビジュアル・性能のＡさんとＢさんがいたとして、Ａさんは医者、Ｂさんは医者でない、としたなら、やはりＡさんの方がモテるでしょう。

ある女性がスチュワーデスやレースクイーンだとしたら、男がそれだけで燃えたりするのと同じようなものでしょうか。微妙に違う気がします。

ここまで話して何ら本題に入っていない事実に愕然としつつ本題に。

「何とか、大きな心でやきもちを焼かずに彼と付き合っていける方法はないでしょうか？」

というのがメインのご相談ですね。

おそらく彼の心理を分析するなら、
「自分が何をやっても、そしてそれが相手にたとえバレたとしても、この女性は自分から離れていくことはないだろう」
というところでしょう。

実際に「ウソをつく」というのは、かなりの労力を使うもの。
彼には、あなたが何をしても離れていかないという確信があるため、それが面倒で、すべて伝えてしまっているのかもしれません。

おそらくあなた自身、そのことをもう分かっているのでしょう。
だから「浮気をやめさせる方法はないでしょうか？」ではなく、「大きな心でやきもちを焼かないための方法はないでしょうか？」と聞いているわけですね。

実際に人間の性格を変えるのはかなり困難。
特にその対象が「自分以外の誰か」なら、なおさら大変なことです。

よって「まずは自分の心を変えよう」というあなたの考え方、非常に的を射ています。
正解です。

こんなときに大切なのは、「純真無垢な乙女を演じてみること」。

怒りたくなったときの対処法と同じです。
「浮気について追求したくなったら、10秒だけストップして、純真な乙女になりきってみること」です。

乙女は、「浮気」という言葉すら知りません。
「不倫」なんて、考えただけでも恐ろしい、ありえない言葉です。
我々にとっての「快楽殺人」や「大虐殺」などといった言葉と同じですね。

そんなものはこの世に存在しない。
この人には、女の子の友達が多いんだ。誰とでも仲良く話せるんだ。医者だから、人当たりはいいはずだし…。

そんな風に、ある程度のところで考えをカットすることです。

人間は「言葉」によって、気持ちを固めてしまいます。

「彼は浮気をしているかもしれない！」
と考えると、
「ほら、○○という証拠もある！　△△って証拠だって…！」
というように、どんどんネガティブな要素しか頭の中に残らなくなります。
その結果、彼が誉めてくれた、抱きしめてくれた…というプラスの要素は、記憶からどんどん消えていくことになるのです。

どうか覚えておいてくださいね。

「彼が浮気をしているかもしれない…」。
そんなことを考え続けることは、「体の細胞が今にもガン化しているんじゃないか」と心配で、毎日検査し続ける人生と同じです。
その結果人生がムダになってしまったら、元も子もありません。

もっとゆったりと、プラスに目を向けて、恋愛を楽しむことが大切。
それができる女性が、最終的にもっとも男の心をつかむんですよ。

ちなみにここでふとしたことを思いつきました。
「純真無垢の乙女」。

この逆は何だろう。

………。
「不純有垢の男子中学生」

なんかものすごく生々しい。語感だけで涙が。

こんなことを常に考えている自分ですが、あなたの幸せを心より願っております。

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ゆうきゆう（精神科医・心理学者・作家・Ｍ）

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。アドレスはこちらhttp://sinri.net/

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