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夫の自慢話に悩んでいます。

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わが家にはお客さまが多く、また友人たちと外食する機会や、パーティーなどに出席することもたびたびあるのですが、こういう席で必ず夫の自慢話が止まらなくなります。

手前味噌で恐縮ですが、わたしたちは幸せな結婚をしていますし、夫には社会的地位も金銭的余裕もありますから、なにも自慢話を始めることはないと思うのですが、他人に認めてもらいたいという焦りでもあるのでしょうか、そのあさましい態度がときどき嫌になります。

わたしは「豊かになればなるほど謙虚になりなさい」と育てられました。
実際そうあるべきだと思いますので、それとなく彼にも話してみましましたが、「ただ自分の体験談を話しているだけだよ」と、とりあってもらえません。
あまりうるさく言うと『妻が認めてくれない→もっと自慢話をして虚勢をはる→妻が小言を言う→自身喪失→さらなる自慢話』と悪循環を繰り返しそうですし…。

彼のことはわたしもすばらしい人だと認めています。が、このまま自慢話を聞かされ続けられると思うと、同席するのさえためらってしまいます。
どのように話せばわたしの居心地の悪さをわかってもらえるでしょう?

【30代 主婦】

ゆう先生の回答

それはなんだか大変ですね…。

こんな実験があります。
スーツを着せてエリートっぽく見せた男性に、
A「何もしない」
B「コーヒーをこぼす演技をさせる」としました。

そして実験者が被験者に「この人、どう思いますかー?」と聞いたところ、ほとんどの人が、Bに対して「カワイ〜♪」「いいじゃーん!」と、好意的な評価をしたのです。
スキがなさそうな人が見せるちょっとした落差に、周りの人の気持ちがゆるみ、より好意的になったのです。

ここまで話せば、僕の言いたいことがおわかりでしょう。

彼が自慢を始めたら、すぐに危うい位置にコーヒーをセット。
彼が手を振っただけで揺れて落ちるくらいの微妙な場所に置いておきましょう。

もちろんこれでは、いちいちコーヒーカップがもったいありませんね。
そんなときはこんな方法。自慢の最中に、
「そういえばあなた、○○の話、覚えてます…?」
というように、相手が絶対に覚えていないような過去の思い出の話を振りましょう。

そして彼が答えに詰まったら、すかさず一言。
「もう、この人ったら、肝心なことをいつも忘れちゃうんですよ」

こういってにこやかに笑えば、自然な流れで相手も笑ってくれるはず。
これによって「自慢してるけど、ちょっとかわいいとこもあるパパ」という印象を作れ、相手の評価は上がるはずです。
何よりあなた自身もスッとするはずで、一石二鳥です。
旦那様を「落とす」方法は何でも構いませんので、ぜひ試してみてください。

ただ、この実験には続きがあります。
「明らかにエリートっぽくない、くたびれた服を着た人間」がコーヒーをこぼした場合、逆に評価が下がってしまったのです。

ですのであなたが旦那様を「落とした」ときに、話していた相手の目が明らかに冷たい光を帯びたら、それは実はこのパターンだったということ。
その場合、あなたの「豊かになればなるほど〜」の心配はまるで杞憂だったということですのでご安心ください。

いずれにしても、あなたと旦那様が、キリマンジャロコーヒーくらい味のある夫婦になることを、心より願っております。

プロフィール
ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/

ニンテンドーDSから「心理研究家ゆうきゆう監修 マイニチココロビクス DSセラピー」も発売中。

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