「ケータイ見たい病」から抜け出せません。

実はワタシ、彼のことを「アヤシイ」と思うと、こっそり携帯のメールボックスとかリダイヤル、着信履歴をチェックしちゃうのです。
こっそりチェックするクセが抜けず、その度に彼に激怒され、もう限界です。

彼とは２年前から一緒に暮らしていますが、土日に「仕事」といって出かけて行ったり、出張といって２泊もしてきたり、普段の彼の仕事からすると「それはウソでしょう」という行動が時折あり「これはアヤシイ、浮気だ！」というカンが働いちゃう。
そのカンはたいていアタリで、やっぱり浮気してるんです。
でも、浮気について話し合う以前に「人のケータイ見るとは、お前はなんてヤツだ！」と言われ、浮気についてどう思ってるのか、悪いと思ってるのか、思ってないのか、という話まで行き着かず、ワタシが悪人ということで話が終わってしまうのです。

一度浮気されちゃうと「またしてるんじゃないか」という疑いが晴れず、どうしてもケータイをチェックしたくなる。彼は「またコイツ、俺のケータイを勝手にチェックしてるんじゃないか」ってきっと思ってるんじゃないかな。

…というわけで、お互いの信頼関係がけっこうヤバイ雰囲気だと思うのです。
どうしたら「ケータイ見たい病」から抜け出せるでしょうか。そして、信頼関係を壊さずにすむでしょうか。どうかお願いします。

【31歳　会社員】

……………。

ていうかあの、ここまでやられても暗証番号をかけない彼も彼ですね。
それに今は指紋チェックのできる携帯もあるので、それに買い換えるとか、いくらでも方法はあると思うのですが…。

いや、でも「暗証番号」や「買い換え」が面倒で、「それよりは逆ギレした方が楽だ」とか考えているのかもしれませんね。なんて合理的。

いずれにしても、
「携帯を見ないと浮気か分からない」→「でも見ると浮気を責められない」。
ここにあなたのジレンマがあるわけですね。

実際に日本の法律では、忍び込んで盗むとか、違法的に手に入れた証拠は、証拠として認められないそうです。
ですので彼の論理は、法的には決して間違っていませんね。倫理的には間違っているとは思うのですけど。

しかし、ここであなたに聞きましょう。
実際に携帯を見ないと、相手の浮気について分からないのでしょうか。

「犯人はあなただ！」
「き、金田一くん、どうして？」
「あなたの日記を盗み見たら、書いてあった！」
「………」

こんな推理マンガがあったら、誰も読みませんね。
推理してこその探偵。
携帯を見ないで問題を解決してこそ、女のプロです。

すなわち方法はたった一つ。
「着信履歴を見たい！」と思ったときは、すぐに彼に電話を掛けること。
そして「ただ、声が聞きたくなっちゃった…」というように、しっとりと気持ちをつかむような言葉を告げてあげてください。
これを頻繁に繰り返せば、着信履歴があなたの電話で埋まりますので、見ようと思う気持ちがなくなるはず。

メールに関しても同じ。見たくなったらガマンしてとにかく「好き」「いつもありがとう」というようなメールを送っていくことです。
着信履歴以上に埋めるのが大変ですが、負けてはいけません。

もちろん埋まらなくても、大切なのは「あなたの好きな気持ちをレギュラーに伝えること」。
それが唯一、彼の気持ちをあなたに向ける方法です。

人間は責めれば責めるほど逃げていくもの。
相手を最終的に動かすのは、あなたからのプラスの気持ちしかないんです。

あなたと彼が、ＫＤＤＩのＣＭ以上に自然に笑える関係になれますことを、心より願っております。