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パチンコ依存症になってしまいました。

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私は情けない事に、依存症になってしまいました。

依存症と言ってもアルコールではなく、ギャンブル依存症なのです。
はじめは、ちょっとでも増えれば、が今では大きなマイナスになってしまいました。

前の会社でカメラマンとして入ったのですが、
「セールスをしてこい、100枚のチラシを配ってこい」。
また、カメラも一台しかなくレンズも安物…帰りは何時しかパチンコ屋へ。
そして大きな借金だけを残して、その会社を辞めました。

今は、カメラマンアシスタントで派遣社員をしています。
だんだんと仕事の量も増えているのですがまだまだで、もう少しの余裕を!ってパチンコ屋に入ってしまう。
今の仕事で量も増えれば、前の会社より15ほど多くもらえます。

さあ、ここで質問です。

パチンコ依存症の改善のためミーティングに出るか?、さらに働くか?

私ならどうしたら良いですか?

【28歳 フリーカメラマンアシスタント】

ゆう先生の回答

こんばんは。ゆうきゆうです。
ご相談ありがとうございました。

さて、最後のクイズなんですが。

「さあ、ここで質問です。パチンコ依存症の改善のためミーティングに出るか?、さらに働くか?」

一瞬、この二択の意味が分かりませんでした。

すなわち、

「本気でパチンコをやめるために取り組むか」、
「パチンコはやめられないものと割り切って、それ以上の収入を稼ぐか」

ということですね。

さて、依存症というのは、麻薬みたいなものです。
本人がいくらやめたくても、無意識に何度も繰り返してしまいます。

実は、人をコントロールする最大の要素は「快感」です。
これは、「痛み」なんかより、ずっと人間を動かします。

人が食事を取るのは「おいしい」からですし、どんなにフラれても断られても好きな人に向かっていけるのは、体・心含めて、恋愛そのものが「気持ちいい」からです。

そしてあなた自身がパチンコにハマってしまうのも同じこと。
パチンコがたまらなく快感だからです。

「お金うんぬん」というのは、建前に過ぎません。

パチンコの快感は2つあります。

1つは勝ったときの喜び。
負けるときも多いからこそ、勝ったときの快感は、さらにさらに強まります。

そしてもう1つは、負けたときの快感。
自分のお金が失われていく…。どんどん吸い込まれていく…。

そこに破滅的な喪失感があるのです。

ある意味、M的な気持ちです。
僕自身、微妙に、いえ、かなりそれが分かる気がします。

特に「自分は罰されるべき人間だ」なんて思っていると、さらにそれは快感になります。

そういえば「世にも奇妙な物語」というドラマが以前放映されていましたが、あの話も9割方バッドエンディングでした。

それを見ることで、自分自身が擬似的に不幸になるような感覚を得るわけです。
これが快感だからこそ、あそこまでヒットしたのではないでしょうか。

今から考えると、ドラえもんも、ほとんどの話で、調子に乗ったのび太が最終的に失敗していたわけですから、あれも大きな意味でバッドエンディング。

日本人の根底には、M意識があるのかもしれません。

ですので、そこまで快感にあふれたパチンコを、とにかくそれだけを取り除くようにすることは、非常に難しいことです。

不二子ちゃんを目の前にしたルパンから、不二子ちゃんだけを消し去るようなものです。

よって対策はシンプル。
あなたの毎日に、他の快感を持ってくることです。

おそらく「男」などがいいでしょう。

会えるときもあれば、会えないときもある。
会ったときの快感は、パチンコで勝ったときと同じです。

また最終的にフラれたり、もしくは自分の気持ちが伝わらなかったりすれば、やはり喪失感もあるでしょう。
まさにパチンコとうり二つの快感です。

また、ネットでブログやメルマガなどをはじめてみてもいいかもしれません。

ヒット数・読者数が増えれば、それはパチンコの玉と同じで、快感になる可能性もあるでしょう。
また万が一悪口コメントなどが書かれても、やはり喪失感で、快感になるかもしれません。

もちろんこれらは方法の一つに過ぎません。
ゲーム、本、マンガなど、あなたが快感に感じる、何か別の方法を見つけてもいいでしょう。

とにかく「いかにやめるか」ではなく「いかに見つけるか」を考えてください。

いずれにしても、言いたいことは、たった一つ。

あなたは、あなたなりの方法で、快感を積極的に得ようとしている人です。

決して、アリジゴクにハマった、かわいそうなアリのような生きものではありません。

あなたは今、能動的かつ積極的に、自分を満たしているのです。
そのことは、忘れないでくださいね。

ちなみに自分自身がこの原稿を書いていてもっとも快感に感じるのは、何か自分のリビドーを表現できたときです。(今回はMうんぬん)

今回は快感度合いが、100セクシー(快感の単位。1セクシー=10エクスタシー)でした。うん。満点が何点かは分かりません。

自分でも自分の立ち位置が分からなくなりつつも、あなたの幸せを心より願っております。

プロフィール
ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/

ニンテンドーDSから「心理研究家ゆうきゆう監修 マイニチココロビクス DSセラピー」も発売中。

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