男の人の前でゴハンが食べられません…

ゆう先生こんにちは。
いつも楽しく拝見させていただいています。

以前の投稿で、「自分のことをあえて悪く言う人は、実は否定して欲しいもの」とコメントされていましたが、ゆう先生はよくミトコンドリアと自分を称していますが、それは否定して欲しいのでしょうか…ちょっと気になっています。

私の悩みは、男性と食事ができないことです。

外食する時、その人が何を頼むのかとか、どんな食べ方をするのかが気になってしまって緊張してしまいます。
自分の食べてる姿を見られるのも嫌です。
食事に誘われるのはうれしいのに、それが憂鬱で断ってしまうこともあります。

好きな人に食事に誘われて、今度行くことになったのですが、また憂鬱になっています。
どうしたらいいのでしょうか？

【25歳　学生】

はいっ。ご相談ありがとうございました。
最初部分が鋭くてビックリです。

しかし、そういわれてみるとそうですね。
意外に自分のことというのは、分からないものです。なるほどう。

こういうのって、

「はい、僕もそうなんです！　自分を悪くいうのは、否定してほしいんです！」
と認めてしまうと、なんかあざとい感じですし。

逆に、

「いや、僕は違います」
と言うと、「じゃあ、間違ってるじゃん」ということになりそうです。

うん。前門の虎、後門の狼。
いや、この場合、前門の理論、後門のミトコンドリアという感じでしょうか。
だとしたら後門に逃げます。

いえ、まぁ、個人的に素直なところを言うなら、別にミトコンドリアは否定してほしいわけではありません。

ある意味、イヌが、「自分はイヌだワン」とか言うのと同じでしょうか。
否定とか肯定とかではなくて、もう種族そのもの、みたいな。

なんかもう心のズイまでそう思ってます。はい。

それはそれとして、本題へ。
「男性と食事ができない」ということですね。

実際にこんな心理実験があります。

女性を被験者として、

　Ａ　「魅力的な男性」
　Ｂ　「魅力的でない男性」
　Ｃ　「女性」

のそれぞれと話をさせ、目の前にスナック菓子を置いておいた場合、何と分かりやすいことに、Ａの場合に、食べる量が一番少なくなりました。
ＢとＣは、普通にバクバク食べていたのです。

魅力的な人に「女性らしく思われたい」という気持ちから、食べたいと思う気持ちが抑制されたと考えられます。

ですので、いいと思う男性を前にして何も食べられなくなるのは、決して間違ったことではありません。

実際、それは慎み深く見えますので、いいアピールにもなるのではないでしょうか。くわえてさらに、言葉でも言い訳をつければカンペキです。

「私、小食なの…」と言ってもいいですし、
「●●さんがすごい人だから、緊張して食べられないんです」と言ってもいいでしょう。

相手は決して悪い気はしないはずです。

よって結論。
それは決して悪いことではないし、相手にたいしてはいいアピールになりえる。

ですので気にせず、それを武器として戦ってくださいね。

ちなみにこの理論を知って以来、女性と食事をしたときに、相手がものすごい食べると、
「………あ、気がないのかも………」
なんて考えてしまうようになりました。

知らなきゃ良かった、心理学。

そういうときは、
「それだけお腹が減っていたんだ」
「僕のオーラに食欲を増進する物質が含まれているんだ」
というように、一人で都合のいい考えをすることにしています。
妄想で色々とカバーしながら毎日を生きつつも、あなたの幸せを心より願っております。

ゆうきゆう（精神科医・心理学者・作家・Ｍ）

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。アドレスはこちらhttp://sinri.net/

ニンテンドーＤＳから「心理研究家ゆうきゆう監修　マイニチココロビクス　ＤＳセラピー」も発売中。

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