彼が名前を呼んでくれません

彼の事で相談があります。
私の彼は同い年で交際２年半になりますが、今まで私の下の名前を呼んでくれた事がありません。話しかける時は「あのさぁ」とか、いきなり用件を切り出します。

彼には幾度となく、「名前を呼んでみて～」とおねだりしましたが、その度「いやです（笑）」とごまかされ続け今日に至ります。

昨年、ドライブの途中で
「オネエさん達（キャバ嬢）の名前は呼べるのに、どうして私の名前は呼んでくれんの～？」
と冗談めかして尋ねたら、彼、烈火のごとく怒りだしまして。
翌朝まで口をきいてくれませんでした。
翌日なんとか仲直りしましたが、以来名前を呼んでくれない事については触れられなくなりました。

結婚するつもりなので、そんなちっちゃい部分にこだわっても仕方ないかなと思ったりもしますが、時々寂しくなります。

彼女の名前を呼ばない（呼べない）心理とはどういうものなんでしょうか。

【 37歳　派遣社員】

ご相談ありがとうございました。

男は、女性と違って「すべてに意味を見出そうとするもの」です。

たとえば電話やメールも、「デートに誘いたい」「大切な用件がある」など、ハッキリとした意味や目的がないと、なかなか行動にすることはできません。

「愛してる」という言葉も同じです。

そして彼にとって、「下の名前で呼ぶ」というのも同じことではないかと考えられます。

特に下の名前で呼ばなくても、用は足りる。
しかしあえてそこで呼ぶからには、それを上回るプラスなどの目的がないと、することはできません。

たとえるなら、それはあなたが彼のために、「スポンジからクリームからすべて手作りでケーキを作ってあげる」ようなものです。

それは確実に面倒なはず。
「誕生日」や「クリスマス」などの目的がないと、やろうとは思えないのではないでしょうか。

男にとっての「特別な言葉」というのは、まさにそのレベルです。

また、あなたは失策を犯しました。

「オネエさん達（キャバ嬢）の名前は呼べるのに、どうして私の名前は呼んでくれんの～？」

男性は「意味」を見出します。
さらに男性は、長くつきあった女性の言葉を、ことごとくネガティブな意味合いに取ることが多いもの。

この言葉を男性語に翻訳するなら、

「あなたってサイテーの浮気モノよね…。キャバ嬢の喜ぶことはできるのに、私を喜ばせることすらできないサイアクの男」

となります。

ですので個人的に思うに、やはり下の名前にこだわることはないのではないでしょうか。
それは男が、「うちの彼女、毎日ケーキを作ってくれないんだぜ…。愛してるなら、仕事で疲れてても毎日やってくれるはずなのに…」というのと同じです。

「そんなの関係なく、一緒にいてくれるだけで嬉しい」と思いましょう。

ただ、それでもどうしても言って欲しいと思うのなら、とにかくセクシーな雰囲気、もしくはセクシーな色々のときに、相手の下の名前を呼びましょう。

こんなときのもっとも無難かつノーマルな返答は、当然のごとく、「あなたの下の名前を言い返す」ことです。特にそういうときに色々と考えて言葉を返すのは面倒なので、ほぼ自然に名前を引き出すことができるはず。

雰囲気的には、

「ポール…！」
「…メアリー…！」
「オォ、ポール…！」
「…イエス、メアリー…！」

こんな感じです。名前は適当ですが。
日本人でも可能でしょう。

ただあまりに連呼しすぎると相手は疲れますので、一回ひきだしたらそれで満足しましょう。
何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ちなみにそれでも呼んでくれない場合、最後の手段があります。
それこそが「改名」です。

たとえば「亜乃紗」などに改名した場合、「あのさぁ」と言われれば、必然的に名前を呼ばれた気分になれます。
意外にも綺麗な漢字で書けてビックリ。

日々エンドレスでこういうことを考えつつも、あなたの幸せを心より願っております。

ゆうきゆう（精神科医・心理学者・作家・Ｍ）

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。アドレスはこちらhttp://sinri.net/

ニンテンドーＤＳから「心理研究家ゆうきゆう監修　マイニチココロビクス　ＤＳセラピー」も発売中。

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