ご相談ありがとうございました。
「劇団ひとり」にたとえるところに非常に余裕を感じます。

あの人の芸も比較的面白くてスキなのですが、確かにあれを一日中隣でやられたら切なくなってくると思います。

さて、彼（彼女？）の独り言。

確かに「やめて！」というのも言いにくいでしょうし、言われた相手もイヤな気持ちになってしまうかもしれません。

こんなときにオススメなのが、「返答」してしまうこと。

「ん？　呼んだ？」
「え、何か質問ある？」

さらには、

「どうしたの？」
「大丈夫？」

などのように、相手を気づかって優しく会話をしてあげましょう。
相手はもちろんのごとくあなたに話してないはずですから、「…あ、いえ、すみません。何でもないんです」と言うはずです。

これを繰り返せば、相手も少しずつ学んでくるはず。

「独り言を言ったら怒られる」ではなく、「独り言を言ったら迷惑をかける」という意識になるため、ややソフトに受け入れられるはずです。

ちなみに、

　相手「ブツブツブツ…」

あなた「え、呼んだ？」

　相手「…あ、やっと聞こえてくれた…」

なんて言われた日には軽くホラーです。
それだけはお気をつけ下さい。

またそれがやりにくければ、干渉してしまうことも重要です。

「ちょっとこの仕事なんだけど…」
「今はどんな仕事してるの？」

内容は何でもいいので、とにかく独り言に割り込んでみてください。

独り言を言うためにはある程度意識がボーッとしていることが必要なので、いったん覚醒させることで、やめさせることができます。

これを繰り返せば、「独り言を言うと、覚醒させられる」ということを無意識に学ぶため、言いにくくなるはずです。

いずれにしても大切なのは、相手を不快にさせず、真っ正面から対抗しないで、「とりあえず止める」ことを繰り返すこと。
もちろんそれが通じなければ「ごめん。静かにして」という必要はありますが、その前にちょっとだけ試してみてくださいね。

ちなみに独り言で思い出しましたが、自分も言っていたことがあります。

友人「お前さ」

ユウ「え？」

友人「いま、ムネって連発してたぞ」

あのときは切なかった。
自分でも病気だったと思います。

ユウ「………」

友人「………」

ユウ「…いや、スズキムネオのこと」

友人「そ、そっかぁ…」

絶対にゴマかせてなかったと思います。

こんな切ない思い出が記憶に残りつつも、あなたの幸せを心より願っております。

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ゆうきゆう（精神科医・心理学者・作家・Ｍ）

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/

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