元カノと主人のラブラブアルバムを発見してしまいました！

ゆう先生こんにちは。

先日、主人が以前付き合っていた彼女とのアルバムを隠し持っていたのを発見してしまいました。

たまたま捨てる機会がなく今まで持っていたのかもしれませんが、ふたりのアルバムにショックをうけてしまいました。

男性の方が元彼女を引きずりがち、ということをよく聞きます。
主人はまだ未練があるのでしょうか？

私はアルバムを作ったりするかわいらしさはなく、また写真の彼女が私より数段美人だったことに劣等感もありショック倍増です…。

彼はそのアルバムを捨ててくれ、つい涙が出てきてしまった私に向かって「大丈夫だよ」と言ってましたが、謝りの言葉はなかったです。

ちなみに別れた理由は知りませんがもう数年前に別れたみたいです。
元彼女との写真や手紙などを大切に持っている男性心理を教えて下さい。

【29歳　主婦】

はい、ご相談ありがとうございました。
それはつらかったでしょう。

では、分析を。

男性には、ズバリ「女の人たちにモテたい！」という本能があります。

多くの女性が「キャー！　●●さーん！」と寄ってくる…。
もしくはものすごい美人が、なぜか自分だけにベタ惚れで、周りの男たちが憧れの目で見つめる…。
それはどんな男子中高生でも抱く妄想です。
そのために男性向けのマンガや小説などでは、そのような描写がたくさんあります。

しかし女性は、そこまで激しく「モテモテ状態」を望まないもの。
せいぜい一人のいい男と、静かな場所で二人だけの恋愛ができれば…と考えるのではないでしょうか。

しかし男性の気持ちには、「モテモテ」と、「周りからの羨望の目」という要素が必須なのです。

では、どうして男性はこんな風に考えるのでしょうか？

その大きな理由のひとつこそが「能力の証明」。

男性は、常に他の男性と自分を比べ、
「僕はみんなに比べて、劣ってないか…！？」
「俺は社会的に、どんな位置にいるんだろう…」
というように、頭を悩ませています。

そんなときに、「あなたのこと、大好き！」という女性が現れたらどうでしょうか。
それこそ、「好かれる」ということで、「自分は魅力がある」「有能である」というように思えるわけですね。

選挙では、たくさんの票を得た人が当選します。
それと同じで、「美人さんに好かれる男性」と「すっごい美人さんに好かれる男性」だったら、後者の方が、より他の男性に一目置かれるはず。
「Ａさんひとりに好かれる男性」と「ＡさんＢさんＣさんに好かれる男性」だったら、やはり後者の方が、他の男性に、嫉妬と羨望の目で見られるでしょう。

男は、ついそんな風に考えてしまいます。
それもすべて、「自分がどれだけ魅力的か」という不安から来るのです。

ちなみに「おすぎに好かれる男性」と「ピーコに好かれる男性」がいたとしたら、どちらがより上かは分かりません。たぶん同レベルです。

自然かつ強引に話がそれました。
いずれにしても、男性って単純ですね。

ですので、過去の彼女の写真は、それを簡単に思い出せるアイテム。
それを見ることによって、「あぁ、こんな女性にも、僕は好かれていたんだ…」と思え、それによって、自信を取り戻すわけです。

いえ、だからといって、あなたへの気持ちが冷めているとか、そういうことではありません。
あなたは、旦那様にとって、愛の対象。
もちろん今は今で満たされているでしょうし、あなたという魅力的な女性と一緒にいることで、十分な自信にもなっているでしょう。

しかし、自信をプラスする要素は、多いに越したことはありません。
すなわち昔の彼女は、「それを通して、自分が魅力的で有能だと考えられる」対象です。
でもそれは結果的に、自分自身を愛する材料として使っているだけなのです。

そう考えると、当然ですが、昔の彼女よりもあなたの方が立場が上と言うことが分かるでしょう。

また彼は今回謝っていないわけですが、それは言い換えれば、「自分は写真を見ていただけだ。悪いことはしていない」という気持ちの表れ。それなら、安心するべきです。
かえって「ごめん」と言われたら、隠れて何をしていたのか追求しなければいけないでしょう。

写真は、最高の瞬間を閉じこめます。
その中でその女性は、永遠に微笑んでいることでしょう。
しかし、それはその中だけの魔法です。

昔の彼女がどんなに美人でも、８年もたてば陰りがあらわれるはず。
おそらく再会したとしても、「あれ？　この程度だったっけ…？」と、気持ちが大きく冷めるに違いありません。

繰り返しますが、旦那様の行動は、

「自信のための本能であって、あなたへの愛とは別」。

ですので心配されないでください。
そして可能ならば、彼のことを責めず、「捨ててくれてありがとう。優しいんだね」と話してみてください。
彼は評価されたことで自信をさらに強められるので、過去など振り返らずに、あなたのことをより大切に考えてくれるはずですよ。

ちなみに僕はときどき、ズボンのチャックが開いているなど別な意味で女性たちに「キャー」と言われますが、旦那様が僕よりもまともな人生を歩み、二人で幸せに過ごされることを、心より願っております。

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ゆうきゆう（精神科医・心理学者・作家・Ｍ）

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。アドレスはこちらhttp://sinri.net/

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