夫が、私の家族を嫌っているんです。

私の悩みは、夫が私の家族を嫌っていることです。

私たちは結婚して一年になりますが、たまに私の実家へ夫婦で行くと、帰り道で夫が、家族への悪口を言い出します。
日常生活でも、たとえば「ウチの弟はこの歌手好きだよ」とか、「お母さん、これが好物だよ」と話すと、「そんなの好きなんて、お前の弟変だよ！」とか「そういう食べ物を好きだなんて信じられん」と、かなり口悪く言います。

そんな彼の実態を知らずに、たまに彼が家に来ると奮発してご馳走したりしてくれる父や母がかわいそうになります。

もちろん彼に抗議したこともありますが、「俺は家族ではなく、お前と結婚したんだ」と言って聞いてくれません。

もう家族に会わせるのはイヤなのですが、この先お正月とかもあるし、避けて通れません。
お姑に話せば息子の悪口に聞こえるだろうし、実母が真実を知ったら気まずくなるでしょう。

誰にも相談できず、悩んでます。アドバイスお願いします。

【31歳　会社員】

ご相談ありがとうございました。

…それはつらかったでしょう。
では、僕なりの分析を。

それは全部、あなたのことを、好きだからです。

人間は、好きな相手からプラスの接触をしてほしいのに、それが無理であるとき、とにかくマイナスの接触でもいいので、望むものです。

たとえば小学生の男の子が、好きな女の子が「光ＧＥＮＪＩ好きー！」とか言っていたときに、「へー！あんなのどこがいいんだよー！バカくせー！」と言い捨てるのに似ています。

（お子さんとこれを読まれているお母様へ…「光ＧＥＮＪＩってなに？」と聞かれたら、「大昔のＳＭＡＰよ」と教えてあげてください）

また、女の子が少女マンガの話をしていたときに、「そんなの読んでるの！バカみたいー！」とからかうのにも似ています。

………。

痛い！　胸が痛い！
色々な思い出が走馬燈のように駆けめぐる！

……三途の川が見えつつも、話を戻します。

いずれにしても、それはあなたのことが、好きだから。
それに間違いはありません。
とにかくあなたの前で、あなたの周りの人を否定することで、あなたの興味をひいたり、その結果「そう言える自分はすごい」というアピールをしようとしているわけです。

また、考えてみましょう。
みのもんたの番組で、毎日のように嫁と姑の争いが繰り広げられていることからも分かるように、たとえ愛する人の家族であっても、やはり愛する人と同じようには思えないもの。
逆に「自分の好きな人を、自分よりもよく知っているかもしれない」と思うからこそ、嫉妬の気持ちだって湧き上がるはずです。

ですので、それは愛の裏返し。まずは安心してください。

ただ、彼の言い方は、さすがに強すぎますよね。
板挟みにあいながらそう言われるのは、何よりつらいことでしょう。

こんなときの一番の対応は、「…そう…」「ふぅん…」と、静かに言い放つことです。

小学生と同じで、あなたが悲しんだり、怒ったりすればするほど、相手は図に乗ってもっと言ってきます。
とにかく「そんなことを言っても、私には効かないよ」ということを示してあげること。

無反応こそが人間にとって何より怖いものですので、それ以上言いにくくなるはずです。

そしてその上で、「来年はいつ家にいこうか」「今日は何食べる？」というように、話をそらしていくことです。
それこそが、もっとも彼の気持ちを変えていくはずです。

重ねて言います。
心配しないで、いいんです。

あなたは愛されているんです。

思いっきりテレビの観衆の女性たちと、ドリフの大爆笑の笑い声の人たちは、絶対に同一人物に違いないと固く信じている僕ですが、あなたと旦那様が、もっと素直に気持ちを出されて、心穏やかに過ごされることを、心より願っております。