何をやっても長続きしないんです。
私、仕事が長続きしないんです。
といっても、「何をやってもダメ」なタイプではなく、むしろ「要領がいい」タイプです。
特別な努力(徹夜で残業をするとか)をしなくても、かなりいいレベルの結果や評価を得ることができます。
一通りの努力しかしていないので、充実感もなく面白くありません。
結局、全てがルーチンワークのように感じられ、退屈で、虚しくて、辞めてしまいます。
趣味についてもそうです。
上達する過程、習得する過程はとても楽しいのですが、「うまいねえ」とほめられる程度に上達すると、つまらなくなってしまいます。
私はどうしたらいいでしょう。
何をやってもつまらなくなってしまうのが苦痛でなりません。
ゆう先生、どうかアドバイスをお願いします。
【28歳 休職中】
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ご相談ありがとうございました。
実際に人間の成長というのは、ある程度のレベルで、登りのカーブがゆるやかになってくるものです。
たとえば分かりやすいのが楽器。
誰でもそこそこ練習すれば、一通りの練習曲を弾けるようにはなるでしょう。
そのときには、ほとんどの人が「うまいねぇ」と言われるはずです。しかしそこから世界のトップクラスのミュージシャンになるまでには、大きな大きなレベルの差があります。
そこにたどり着こうと思ったら、今までの数倍の努力を重ねなければいけないでしょう。ここで人は「飽きる」のです。
趣味や仕事は、山登りと同じ。
「目標」か「その場その場での楽しみ」の、どちらかがないと、人は登り続けることはできません。ある程度のレベルに達して、山頂が見えず、山道の風景もつまらなくなってしまったような山を、登っていける人はとてつもなく少ないのです。
よって、あなたの対策はシンプル。
まずは、とにかく色々なことをやってみること。「つまらなくなってしまうもの」というのは、結局あなたにとって「ソリがあわない趣味」だったということです。
だったら、そこにずっととどまっている意味はありません。とにかく色々なものに手を出して、ある程度まで学んでみてください。
そしてここからが大切。
その習う先生は、なるべく一流の先生にお願いすること。
「日銭を稼ぐために講師をやっている」ような講座や、「上司がただルーチンで仕事をしている」ような職場ではいけません。
教える人のレベルが高く、同時に先生自身が楽しんでいるような場所にしてください。そうすればその人から「何がどう楽しくて、その分野を極めるまでやっているのか」を感じることができますし、また簡単に「うまいねぇ」とは言われにくくなるはずですので、飽きることは減るはずです。
同時に「ライバル」の存在もあるに越したことはありません。
あなたと切磋琢磨する相手がいて、「こいつには負けたくない」「うふふ…。こいつが負けてくやしがるところ、見てみたい…」というような気持ちがあれば、さらに続きやすくなるでしょう。微妙にSが入ってますが。いずれにしても、充実した先生かライバルが必要ということ。
それら含めて「心を共有できる人」がいるだけでも、それを継続する理由になるはず。人が何かをしたいと思う気持ちの根源にあるのは、「人とつながりあいたい」という感情。
今回の話が、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。ちなみに僕自身も、メールマガジンという世界で生きてきましたが、それはランキングなどでたくさんのライバルがいたからです。
まぐまぐに登録しているのがセクシー心理学だけだったら、ここまで書き続けることはできなかったかもしれません。……もし本当にそうだったら、微妙にイヤなメルマガ配信スタンドだなぁ、と思いつつ、あなたがイキイキと過ごされることを、心より願っております。
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- ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)
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特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/
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