カッとなりやすい性格を直したい。

こんばんは。
楽しくかつシリアルな内容の回答をいつも楽しく拝見させていただいております。

私、通常はとても穏やかなのですが、時々それは違うでしょう？と強く感じるととても感情的になり例えそれがお客様、取引先、上司等々であろうと熱くなり怒ってしまっています。

聞き流したり、うまくジョークでかわせればいいのになと思うのですが、その時は興奮のため頭が回りません。
瞬時にカッとなりやすい性格を直すにはどうすればいいのでしょう？
真剣に悩んでいます、アドバイスよろしくお願いいたします。

【28歳　会社員】

ご相談ありがとうございました。

「シリアルな内容の回答」。

これは、シリアスの間違いでしょうか。
それとも、間違いではないのでしょうか。

「朝のコーンフレークのように手軽に読める回答」みたいな。

それはそれで素敵です。

そしてこのツッコミで、万が一カッとさせてしまっていたら本当にごめんなさい。

さて、ではカッとなったときは、どうすればいいのでしょうか？

そういえば、以前に『サラリーマン金太郎』というマンガがありました。
主人公である金太郎はケンカが強く、曲がったことが、大嫌い。

「久しぶりにキレちまったよ…」と言いながら殴りかかるのは日常茶飯事。
彼にとっては、１時間たてば「久しぶり」のようでした。

しかし！
そんな彼は、なぜか人望も厚くモテモテ。
仕事では最終的に信頼され、大成功を収めます。

実際に心理学者であるパールズは、「健康的な人間の特徴」として、
「怒りを表現できる」という点をあげています。

怒りたくなったときにガマンするだけの人間は、健康ではない…と考えたわけです。

とはいえ、彼は他にも、

「その瞬間の状況に柔軟に対応する」
「自分のすべての面を受容している」

などもあげています。

怒りつつも、状況には柔軟に対応。そして怒る自分も受け入れる。

なんとも器用です。
いったいこれができる人間が、世界中にどれだけいるのか。

少なくとも僕の周りには一人もいません。

とはいえ好意的に解釈するなら、とにかく「怒ること自体は悪いことではない」。
しかし「状況に柔軟に対応することも大切」ということになります。

ですので「それは違うだろ！」と思ったときに、「怒ってもＯＫなんだ！」ということを、まず頭の中で認めてください。

そしてその上で、「これはすべて、メールで伝えよう」と考えるのです。

直接話してしまっては、相手も必要以上にカチンと来るでしょうし、何よりあなたも話をじっくりまとめることはできないはず。

ただ時間をおくことで、お互いに最良の形で伝えることができるわけです。

「怒っちゃダメ！」ではなく、「怒ってもいい！　その代わり、あとでメールで！」と決めるのです。
そしてその場では、「フフフフ………。さらにこんなことも言いやがった…。
あとで怒る材料がまた一つ増えた…」と思いながら、話を聞きましょう。そうすれば、より気持ちがスーッとしつつ話も聞けるはずです。

どうか覚えておいてくださいね。

話は変わりますが、いつか僕自身が主人公のマンガとかも作りたいです。
その名も「サラリーマンゆう太郎」。

ものすごく弱気で内気。仕事もまったくできず、モテない。
「久しぶりに泣いちまったよ…」と言いながら、毎日のように泣いている。
最悪です。

たぶん日本中で10部も売れないと思いつつ、あなたの幸せを心より願っております。

ゆうきゆう（精神科医・心理学者・作家・Ｍ）

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。アドレスはこちらhttp://sinri.net/

ニンテンドーＤＳから「心理研究家ゆうきゆう監修　マイニチココロビクス　ＤＳセラピー」も発売中。

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