ゲームに夢中になりすぎて…

初めまして。
楽しさの中にも真面目な回答をされているこちらのコーナーが大好きです。

ところで私はゲーム（遊び）に真剣になってしまうことで悩んでいます。

小さい子供がゲームに負けると本気で悔しがって泣いたりしますよね。
ああいう感じです。
さすがに今は泣きませんが、中学生の時くらいまでは悔し泣きしてました。

相手が子供であろうと大人であろうと、お金がかかっていようといまいと、トランプであろうと麻雀であろうと、とにかく負けまいと躍起になってしまうんです。

子供相手のゲームでも手加減するとか絶対出来ません。
もし頑張って手加減して、わざと負けて子供が「わーい、勝った！」みたいに言うと「わざと負けてあげたのよ」って言ってしまいそうです。

大人相手でも近しい人であるほど負けると悔しくてムッとしてしまいます。
それを分かってるのでなるべく抑えようとして負けた時は妙に不自然な態度になってしまったり…。

もっと余裕を持って遊びたいです。
どうしてそうなるんでしょうか？また、解決方法はありますか？？

【32歳　会社員】

はいっ。ご相談ありがとうございました。

『もし頑張って手加減して、わざと負けて子供が「わーい、勝った！」みたいに言うと「わざと負けてあげたのよ」って言ってしまいそうです。』

素敵です。その大人げなさ。

まぁそうすると、おそらく子供は「わー！　負け惜しみ言ってるー！」とか言いそうな気がします。
そうするとあなたはさらにストレスを。
僕は頭が子供なので、子供の発想はすぐに浮かびます。

さて、ここから分析です。

おそらくあなた自身も、とても「子供っぽい」ところがあるのではないでしょうか。ただそれは裏を返せば「感受性が豊か」ということ。うん。フォローになりましたでしょうか。なったことに。

それは言ってみれば、「頭がソフト」なのです。

柔らかな粘土は、どんな形にでも加工できます。何度でも作り直しがききます。
しかし一度固くなった粘土は、そう簡単には作り替えられません。

あなたは柔らかい粘土であるため、ゲームをするときは、まさに全身が「ゲームな心」に変われるのです。だからこそ、全身全霊で打ち込むわけです。

マージャンでもトランプでも、すべて同じこと。
その瞬間その瞬間で、すぐに形を変えて、だからこそ本気になれます。

しかし、普通の大人は、たいていは気持ちが固くなっています。
そのため、ゲームをするにしても、中途半端にしかのめり込めないわけです。
固くなった粘土は、変われる範囲に限界があるのと同じですね。

ですので同じ理由で、あなたは映画や本を読んだとしても、おそらくすごく感情移入して、泣いたりしてしまうことも多いのではないでしょうか。

僕が思うに、それは決して悪いことではありません。
そのソフトさによって、色々な人の話を感情移入して聞くことができ、包容力を持って接することもできるはずです。はい。

でも、どうしてもそれを直したいと思うのなら、方法は一つ。

「飽きるほどにやる」ことです。

どんなゲームも、ずっと続けていれば、疲れて飽きます。
たいていのパターンがつかめてくるので、未知のことへのドキドキも減るでしょう。
ドキドキ＝期待が大きいほど、負けたときのショックだって大きいもの。慣れることによって、気持ちも冷めていくものです。うん。倦怠期の夫婦みたいに。
微妙なたとえですみません。
また習熟することで、シンプルに負けることも減るはずですので、怒る機会も減ることでしょう。

いずれにしても、ガンバです。

ちなみに僕も、ゲームでは結構アツくなってしまう方です。
そして一度ハマると、麻薬を打たれたイヌのようにやってしまいます。いや、そんなイヌ、見たことないんですけど。イメージ的に。

よく「人生こそがもっとも面白いゲーム」とか言いますが、あれはウソです。面白いゲームの方がずっと面白いです。
ゲームにハマって人生の時間を限りなく費やしてしまったときに痛感しました。
すなわち僕がまともな人間（らしき生き物）として生活できるのは、そのゲームに飽きたときだけです。そして、今がそのときなのです。誰か面白いゲームください。

回答者がゲームを要求することでシメる悩み相談室ってここだけだろうと思いつつも、あなたの幸せを心より願っております。