「風俗に行ってもいい」という旦那の言葉の本音って？

ゆう先生、こんにちは。
結婚して１年が経つのですが、旦那にはもう女として見られていません。
ゆう先生がいつもおっしゃる通り、旦那の「私に対するピーク」ははるか昔に終わり、仲は良いと思いますが全くの「家族」です。

そんな中、旦那が「あの店員さんかわいい」とか「会社にかわいい子が入った」
と言ってるのを聞くと、その若さと新鮮さが自分には手に入らない気持ちで悲しくなってしまいます。

また、私はＨが好きなのでセックスレスになる不安を訴えると、
旦那は「なくなったらなくなったで金で解決すればいい（風俗）。
お前が外でしてきても別になんとも思わない」って言うんです。

それでも、私が飲んで遅くなる時は不機嫌＋心配してくるし、電話やメールをしていると必ずといって良いほど「誰と？」と聞かれます。

なんか矛盾してないかー？と思いつつ、旦那に聞くと不機嫌になるのが分かっているので黙っています。

私がもし旦那の提案を行動に移しても、旦那は本当に平気なんでしょうか。
オトコの本音って、どうなんでしょう？

【31歳　会社員】

ご相談ありがとうございました。

さてまず、セックスレスですが、これは奥様への気持ちが落ち着いた、ということ以外に、それこそお仕事の疲労などの原因もあるかと思います。
「自分の魅力のせいだ」なんて考えてしまうのはやめた方がいいでしょう。

さて、ここでダンナさまの心理を分析しましょう。

何歳になってもバイアグラを使おうとする男性は多いものですが、これは男性にとって、「そういうことをできないのは男として失格である」という不安があるからです。

そして今、彼はあなたと「できない」わけで、まさにその不安を強く感じていると考えられます。

「じゃあしなさいよ」というツッコミもあるかと思いますが、それがすぐにできたら、そもそも最初から悩みません。

実際に人間は、ある悩みを抱えたときに、とにかく「行動」より先に「思考」の方を変えてしまう生き物です。

想像して下さい。
あなたが、オニギリと間違えてサンドイッチを買ってしまったとします。ありえないと思いますが、とにかく想像してください。

家に帰ってからそれに気づいた場合、わざわざ店まで戻って「オニギリに交換してもらう」なんてことをしますでしょうか。それよりは、「まぁ、サンドイッチも食べたかったかもしれないし、いいか」と思ったりしませんでしょうか。

これはダンナさまも同じです。

「できない」ということで劣等感を抱いたときに、

「自分はそういうことはできないけど、そのかわりにとっても心が広い男なんだ！　妻が他の男とするのだって許せるんだ！　他の男にそれはできまい！　だから、他の男より自分は上なんだ！　さらに妻も満足できて一石二鳥！」

と考えようとしている可能性があります。

あなたから考えたら絶句しそうな考え方ですが、それでも彼は本気です。

ただ、理性でそう考えようとしても、もちろんのごとく、本能はそれを拒否します。

古来より、基本的に女の体の浮気を許せる男なんて存在しません。なぜなら存在した瞬間、その男の子供は生まれず、その遺伝子は残らないからです。

とはいえ人間の性への嗜好は多様。広い世の中には、そういう趣味のＭ的な願望のある男性もいるかもしれません。しかし実際にあなたの浮気を気にしているようですので、ダンナさまはそのタイプにはハマらないと思います。

いずれにしても、すべては彼の「できない」という後ろめたさから生じているわけです。

思うに、彼の「あの店員さんかわいい」「会社にかわいい子が入った」という発言も、「俺には性的な気持ちは残っているんだ。男としてまだ大丈夫なんだ」という、自分への言い聞かせのように思えます。

というわけで自分からのアドバイス。

「じゃあ本当に浮気しようかな」
「ちょっとそういうお店、探してみようかな」

と言ってみてください。
言うだけです。本当にやったら修羅場です。

まぁ、本当に浮気をしている人はそんなニオイを感じさせませんので、相手にわざわざそう言う時点で「してない」ことはほぼ確実ですが、彼にはそれは分からないでしょう。
男にとって、「自分から離れつつある女」というのは、強い魅力につながります。そのため回数も増えるかもしれません。

もちろんケンカにならない程度に行ってくださいませ。

ちなみにはるか昔に、「シュガーレスガム」という商品が発売されたことがあります。そのときのＣＭのコピーは、「お砂糖を使ってないから、ママもＯＫさ！」。

その応用で、「セッ○スレスガム」というのがあればいいかもしれません。
コピーはもちろん、「そういうことをしてないから、ママもＯＫさ！」。

………。

ＯＫじゃありませんね。ママも怒り心頭ですね。心から申し訳ありません。
こんなことを考えながら一日が過ぎる自分ですが、あなたと旦那様の幸せを心より願っております。

ゆうきゆう（精神科医・心理学者・作家・Ｍ）

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。アドレスはこちらhttp://sinri.net/

ニンテンドーＤＳから「心理研究家ゆうきゆう監修　マイニチココロビクス　ＤＳセラピー」も発売中。

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