異性関係が１人に絞れません

私は、都内で自営業を営む独身女商売人です。
ご相談というのは、現在の異性関係なんですが、知らない間にとてもいい加減なことになってしまいました。

・将来を考えるお付き合いが２人
・継続的にいい関係を続けてる人が２人
・俗にいう友達以上恋人未満が２人

誰か１人に決めなきゃ、と思ったのですが１人に決めた！と思った次の瞬間に他の人から優しい電話が入ると、電話を切った瞬間には、今話した相手がいちばん好きになっています。

そんなこんなで結果的に、１人を選ぶことができないんです。最初は、みなさんと長続きするとは思っていなかったのですが、現在長い人で３年、短い人で８ヶ月くらいになってしまいました。

この状況、快適なのですが道徳的に問題があります。また、一生続けられるものではないことを考えると、早いうちまっとうな一夫一婦になりたいのですが、どうしたら年貢を納める決心をすることができるでしょうか？

余談ですが、お相手たちは、35歳～42歳の未婚男性です。都会の晩婚化と日本の少子高齢化をしみじみ感じます。

【37歳　自営業】

ご相談ありがとうございました。
最後の一文からほんの少し余裕を感じました。

さて、実際に人間というのは、ほぼ必ず後悔する生き物です。

想像してください。

朝、歩いていたら、１万円を拾った。
でも、夜に、その１万円を、落としてしまった。

このとき、あなたはどう思いますでしょうか。

Ａ「損した…」と思う。
Ｂ「１日だけ幸せな気分を味わったから、良かった」と思う。

どちらか近い方を選んでください。

…これ、大半の人が、Ａを選ぶはず。
Ｂを選べる人は、とてつもなくポジティブな人。そんなあなたが大好きです。

実際にアンケートを採ると、かなりの人がＡを選びます。

というのも人間は、同じ価値のものがあったとして、それを「得た喜び」と「失った悲しみ」を比較した場合、後者の方が絶対的に強くなるからです。

人は基本的にネガティブ。
マイナスのインパクトの方が強くなるのですね。

Ｂを選べるのなら、それは喜びを実際以上に感じられる人です。
赤毛のアン、小公女セーラなど、ハウス食品世界名作劇場の主人公になれます。
人生でも後悔することは少ないでしょう。

よって、もしあなたがＡを選ぶのなら…。
あなたは、人生で何かを迷ったあげくに選択したときに、ほぼ必ず後悔するタイプです。というかそれが普通です。

何かを迷うというのは、ひとつひとつがほぼ同価値であると思っているということ。

ここで１つを選ぶというのは、もう１つを失うことと同じ。

２つの価値が同じなら、マイナスの方が強く感じるので、「あぁ、やっぱりあっちにしておけば良かった…」という後悔を常に感じることになります。

ですので方法は２つあります。
１つは、とにかく「後悔すること前提で、今この瞬間に選ぶこと」。

絶対に後悔します。
そのことを覚悟して１人を選び、残りを切り捨てましょう。

ただ、もし後悔がイヤなら、とにかく「ダラダラ続ける」こと。

あなたや相手が老化するにつれて、終わる関係もあるはずです。
そのため放っておけば、おそらく数は減り、どこかで１人になることがあるはず。

であればもう強制的にその人しかいないですし、「これは時間が決めてくれた、運命で決まった相手だ」なんて思えば、自分自身を責めることはないでしょう。

年貢を納める決心という質問への答えになっているかは定かではありませんが、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ちなみに自分は、朝に３万円を落として、昼に自転車事故に遭い、夜に女性にフラれたことがあります。これはもう、後悔なんてレベルじゃなかった。

切ない人生を送りつつも、あなたの幸せを心より願っております。

ゆうきゆう（精神科医・心理学者・作家・Ｍ）

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。アドレスはこちらhttp://sinri.net/

ニンテンドーＤＳから「心理研究家ゆうきゆう監修　マイニチココロビクス　ＤＳセラピー」も発売中。

トラックバックはまだありません。

「カフェ店主直伝の絶品レシピ」「スキンケア」「ファッション」「インテリア」など、あなたの“おうちライフ”をおしゃれに楽しくする情報をお届けします！