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注射が大の苦手です

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私は、20代後半の会社員です。
こんな年にもなって、とても恥ずかしい事ですが、私は注射が大の苦手です。

先日、会社の健康診断があったのですが、採血の事を考えていて数日ろくに寝る事も出来ませんでした。
注射されると分かっている時は、「早く終わって欲しい」という気持ちと「やりたくない」という気持ちのせめぎ合いです。
出来れば逃げてしまいたい。そんな事ばかり考えています。

注射器を見るだけで発汗、眩暈という症状が出ます。刺される瞬間は直視できません。
採血された後はかならず貧血を起こします。
インフルエンザの予防接種も、注射されたくないというだけの理由で毎年避けています。
こんな状況ですので、いつか何らかの病気で注射をする必要が出たらどうしようと気が気ではありません。

こういう心境を知り合いに話してみても、「注射が駄目なんて子供みたい」と笑われてしまいます。
自分でも子供っぽいと思っていますが、どうしても注射への恐怖は拭えません。
どうにか改善する方法はないでしょうか。

【27歳 会社員】

ゆう先生の回答

ご相談ありがとうございました。
メンタルでは「先端恐怖症」というものがあります。

拝見する限り、あなたはその可能性は高いと思います。

「別に刺されても死ぬワケじゃないでしょ?」
「チクッとするだけだよ?」

そんな風な論理的な説得はあるかと思いますが、たぶんいくらそう言われても、感情的な「恐怖」は消えないのではないでしょうか。

この場合、一番シンプルかつ早い解決法は、お薬です。

その恐怖で困るのは注射のときだけだと思いますので、その前にだけ、抗不安薬などを飲めば、たぶんリラックスして受けられると思います。

薬を飲んでも「あぁ、なんか大丈夫だ」ということを体験していけば、次第に薬がなくても大丈夫なようになっていくはずです。

薬も数回程度なら、体に影響があることもほとんどありませんので、採決結果も左右されないはずです。

もし「薬はちょっと…」ということでしたら、「鍛える」という方法もあります。

とにかく毎日、チクッと腕をつねったりすることで、何度も「イメージトレーニング」をするのです。
痛みに慣れていけば、少しずつ本番の恐怖も和らいでいくはずです。

とはいえ、繰り返しすぎるとM属性がついてしまうという危険性もありますし、あまりに長く継続するのも大変かと思いますので、試しにやってみる程度でいいでしょう。
それでもダメなら、やはりお薬です。

いずれにしても、「方法はいくらでもある」ということを知っておいてください。
それだけでも、少しずつ気持ちは楽になるはずです。
何か少しでも参考になることがあれば幸いです。


ちなみに自分も、ある意味、先端恐怖症です。

バストの先端恐怖症。
誰か僕の恐怖を和らげるために、慣れさせてください。

………。
自分でも、あらゆる意味で人として間違っている気がしつつ、あなたの幸せを心より願っております。

プロフィール
ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/

ニンテンドーDSから「心理研究家ゆうきゆう監修 マイニチココロビクス DSセラピー」も発売中。

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