上司のありがた迷惑に困っています
社長のお節介に困っています。
社長は正義感が強く、とても世話焼きのいい人なんですが、ちょっと強引なところがあって、すごくお節介なんです。
私が真面目すぎでおとなしいことが心配でしょうがないみたいなんです。
聞いてもないのにアドバイスされたり、自分では変えようとは思っていない部分(性格)を「こうしたらどうだ」と言ってきたり、「私は大丈夫ですよ」と言っているのに、ほっとけないらしく、ちょくちょくアドバイスをしてきます。
気持ちは嬉しいんですが、ありがた迷惑で困っています。
上司だし、しかも本人は親切で言ってるのに「止めてください!」と強く言うこともできないし。
社長の中の私のイメージを正したいのですが、口下手でうまく伝えられません。
また、伝えたところでお節介がなくなるとは思えないし。
何かストレスにならない方法はないでしょうか?
【27歳 事務員】
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そうだったのですか…。それはつらかったでしょう。
「君はもっと堂々とした方がいいよ」
「ほ乳類とまでは言わないけど、せめて両生類レベルの自信は持たないと」そんな言葉を言われたことのある僕は、とても共感いたします。
さて実は人間心理には、魔法のキーワードがあります。
それこそが「大丈夫」という言葉。人間はどんな場合でも「大丈夫です」という言葉を聞くと、無意識に気持ちが安らぐものです。どんなに根拠や理由がなくても、聞いているだけで安心させる作用があるのですね。
僕の友人は、恋人に浮気がバレそうになったときに、
「大丈夫だから。大丈夫だから…(子供を優しくなだめるように)」
という言葉だけで乗り切ったそうです。
何がどう大丈夫なのか。
心から突っ込みたくてたまりません。たとえが非常に微妙でしたが、「大丈夫」はとても大切なキーワード。
逆にあまり良くないのが、
「落ち着いてください」「心配しないで」
という言葉。これは「命令形」で、相手の気持ちを強引におさえつけようとする言葉です。
そのために相手の不安はかえって強まってしまうのですね。いつかあなたが緊急に火事や地震など、周囲がパニックにおちいったときは、ぜひ思い出してみてください。
ってそんなときは、どう逃げるかの方が大切かもしれないのですけど。さて、ここでポイントです。
実は人のことを批判・非難する人は、何より自分自身が不安でしょうがないものです。そのために人の欠点を指摘することで、自分の心のバランスを取ろうとしているのです。ですのでここではこれを応用。
上司が何かを言うたびに、「はい♪大丈夫です♪」とにこやかに微笑むこと。
とにかく「自分も大丈夫。すべて大丈夫」というニュアンスを伝えるのです。実際にあなたは「私は大丈夫です」と言われているようですが、それではまだまだ甘い。
「私は大丈夫」では、「あなたはダメかもね」という意味合いにも取れますので、相手の不安は消えません。その結果、批判は続くわけです。「大丈夫」に、余計な主語や述語はいりません。とにかくその言葉をにこやかに話すことで、相手の気持ちをなだめるのです。
毎回それだけを繰り返していれば、自然に言われる回数も減ってくるはず。そしてあなたの気持ちもすこしずつ穏やかになってくるはずです。
試してみてくださいね。「大丈夫」という言葉の由来は「大きな男」。「大きな男のそばにいると安心」という意味から発生した言葉だそうです。
僕はそれを知って以来、「大丈夫」という言葉を聞くと、必ずジャイアント馬場とIZAMが頭に浮かぶようになりました。あなたが僕の頭よりも「大丈夫」な生活を送られることを、心より願っております。
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- ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)
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特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/
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