彼氏に愚痴ってしまうんです。
この春から社会に出て働きはじめ、まだ研修中なので、職場では定期的に配属が変わります。だから、配属が変わるたびに人間関係を作り直さなければならず、精神的につらいためついつい彼氏に愚痴をこぼしてしまいます。
その度に、嫌な顔をされて険悪な空気になってしまうんです。
彼氏はまだ学生で、就職浪人のような立場です。
たしかに愚痴を聞かされるのはつまらないし、苦痛だとは思います。
けれど私としては、彼氏だからこそ自分の弱いところを見せて、話を聞いてもらって、支えてもらいたいという気持ちがありますし、自分の精神状態について話すことができなければ、鬱病のような状態になりそうで怖いのです。
彼氏との関係のためには、愚痴っぽいことには触れない方がいいのでしょうか。
また、うまく愚痴っぽい話を愚痴っぽくせずに会話して、私自身のストレスを発散させる事ってできないのでしょうか?
【27歳 公務員】
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今、あらためて思いましたが、「愚痴」ってすごい字です。
「愚かな痴漢」とかの略にも思えます。
「手袋を通して触れば、間接的なので痴漢じゃない」みたいな思いこみのもとに行動して逮捕、みたいな。さて、何事もなかったように話を進めます。
三省堂の大辞林では、愚痴とは、「言ってもしかたがないことを言って嘆くこと」と定義されています。
まぁ、確かに言ってもしかたがないけれど、それを受け入れてもらうことで癒される部分はありますよね。でも、男性にはうまくそれができません。
実は男性と女性では、会話についての思考が違います。
女性には「コミュニケーション」のひとつ。
一緒に話をすることで時間を共有し、それをなおかつ楽しむことができます。しかし男性にとっては、「メッセージを伝達するための手段」という認識があります。
ですので女性がみんなでワイワイと話し合っているのは、男性には理解できません。「お前らはいったい何が言いたいんだー!」「結論は何なんだー!」と突っ込みたくて仕方ないのです。
ですのでたとえ愚痴であっても、男性は「ここに何の意図が!?」と考えてしまいます。
女性にとっては「単なる愚痴なんだから、フンフンって聞いてくれるだけでいいのよ」と思っても、男性にはあなたの想像以上に重いものなのです。また、ちょっと上司と部下の話し合いを想像してみてください。
上司「だいたい君は甘いよ! 仕事というものはだな…」
部下「はぁ…。はぁ…」このように一般的に、「立場の低い人間が聞き役に回る」という意識があるものです。
別名、「大助・花子の法則」と言います。
僕のたとえ、古いですか。そのため男性は、「相手の話を黙って聞いている」というのを、無意識にイヤがるものなのですね。
よって特に夫婦などの場合、男性は、「分かったよ!」とか「もう聞いたよ」というように、話なかばにして逃げてしまうわけです。ですので、そんな男性にうまく話を聞かせたい場合、とにかくある程度のところで、「聞いてくれてありがとうね」と伝えることが大切。
女性にとっては「聞いて当然なのになんでお礼を!」と思っても、男性にとっては聞くこと自体が労働なのです。
「ありがとう」と言いさえすれば、彼も嬉しく感じてくれるはず。そうすれば、次も聞いてくれるようになるでしょう。試してみてください。
あなたと彼が、大助・花子以上に充実した関係を作れることを、心より願っております。
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- ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)
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特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/
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