好きな人は“面食い”…
数ヶ月前から好きな人がいるんですが、うまく進展しない状況です。
その人とは1年ほど前に知り合い、親しい友達とは思ってもらえているようですが、恋愛対象としては全く見てもらえません。
というのも、その人は自他共に認める「面食い」。
特に第一印象を重視するとのことで、第一印象でいいなと思うと、その人のことしか見えなくなるとのこと。
残念ながら私は第一印象ではそう思ってもらえなかったのでしょう。外見も決していいとは言えないし…。
このような人に、今からでも振り向いてもらうことはできるでしょうか?
外見を磨くことも一つの方法だとは思いますが、特に日ごろの接し方など、どうすればいいのかわからなくなってしまいました。
今後、恋愛対象として見てもらえるには、どうすればいいのでしょう。
何かアドバイスがありましたら、よろしくお願いします。
【26歳 会社員】
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ご相談ありがとうございました。
さて、こんな実験があります。ある男性が「一人でいる」場合と、「美人と一緒にいる」場合。
この2つのパターンを用意して、
「この男性は、どのくらい魅力的ですか?」と、色々な人に聞きます。すると美人と一緒にいた場合の方が、より魅力的であると判断されました。
「パッと見たところはよく分からないけど、あんな美人と一緒にいるからには、どこかいいところがあるに違いない…」
というところですね。これを心理学では「同伴者効果」と言います。
別名、「しずかちゃんと結婚することが分かった瞬間、のび太が微妙にカッコよく見える効果」です。企業経営者たちもこの「同伴者効果」を無意識に知っているので、秘書や受付などに美人を雇おうとするわけです。
そして男性自身、無意識にそういうことを思っているところもあります。
「美人を連れて歩きたい」。それによって、「街で羨望の目で見つめられたい」。
さらにそのために、「それだけいい男だと思われたい」という気持ちがあるわけです。実はこれ、女性でも同じところがあるはず。
「私の彼、弁護士なの」
「玉の輿GETしそうなの〜!」
対象は顔ではなく能力や資産だったりしますが、「他の人にどう思われるか」を考えて、相手を選ぶこともあるのではないでしょうか。話が長くなりましたが、程度の差はあれ、男性は無意識のうちに美人を求めてしまうのです。
さてここまでは一般論。
ここからが突っ込んだ話になります。あなたの話を聞く限り、彼は「自他共に認める面食い」。
男性はほとんどが面食いの要素があるのにもかかわらず、どうして彼だけがそんな言い方をされているのでしょうか。
これにはAとBの2つのパターンが考えられます。- <A>
- 友人
- 「お前って、本当に美人としかつき合ってないよな」
- 本人
- 「え、そうかなぁ…?(照れ笑い)」
- 友人
- 「お前って、ホント面食いだよな」
- <B>
- 友人
- 「また告白してフラれたのか? 高望みしすぎなんだよ」
- 本人
- 「んなことねーよ! あー、あの子かわいーなー! あんな子とつき合いてぇー!」
- 友人
- 「…お前ってホント面食いだよな…」
最後の友人の言葉の意味合いと重みが、AとBで違うことに気がつきますでしょうか。
また実際に「あの人は面食い」と評される場合、あまりいい意味はありません。
すなわちそれだけで、かなり彼は「なめられている」ということが分かります。
また「彼は面食いだよ」という評判が立てば、普通の女性は近づきにくくなります。
今のあなたの悩みからも、そのことは分かるでしょう。すると交友関係も狭まりますので、自然に出会いの幅も減っていきます。
結果的に、モテなくなってくるわけですね。そしてそれを「自他共に」、すなわち自分でも「俺は面食い」と認めている時点で、彼はかなりのまぬ、もとい、ちょっぴり抜けている男の子のような気がします。
いずれにしても、かなりの確率でBの可能性が高いのですね。ですので変に恐れる必要はありません。
とにかく大切なのは、「あなたってすごいんだね」「そういえば美人に好かれそう!」「カッコいいな〜」というように、彼の飢えたプライドを重点的に誉めてあげること。それだけで、確実に彼に受け入れられていくことでしょう。
また万が一彼が本当に美人ばかりとつき合っていたとしても、大丈夫。
美人はそれだけでモテるので、他人を誉めたりするといった、言葉のスキルに欠けていることがほとんど。
ですのであなたのその作戦は、より彼に嬉しく受け入れられるはずです。試してみてくださいね。
「ドラえもんはネコのミィちゃんに恋をしていていつもフラれているけど、もしうまくいったとしても最終的になにをどうするの?」
という疑問を僕は常に抱えていますが、あなたが僕のような微妙な人生を送ることなく、彼に向かって全力でぶつかれることを、心より願っております。
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- ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)
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特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/
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