Ｈするのが嫌なんです。

いきなりですが、私、夫とＨをするのが嫌なんです。

別にＨ自体は嫌いではありません。むしろ、アダルトサイトをうろうろしたり、夫とＨな話をしたりします。
でもどういうわけか、Ｈをするのは嫌でたまらないんです。

やってしまえば、それなりに盛り上がるのですが、やるまでにテンションがあがらないんです。

夫はＨこそが最大の愛情表現と考える人で、毎日してもしたりないくらい私を愛してくれています。
でも、い・や・な・ん・で・す！

初めての相手は夫ですが、今思えば、初めてＨをした次の日から嫌で仕方ありませんでした。
私があまりにもしたがらないので、離婚問題になったことも１度や２度ではありません。

夫婦関係が崩壊する前に何とかしたいです。　

【28歳　主婦】

ご相談ありがとうございました。

「やってしまえば、それなりに盛り上がる」。
しかし「やるまでにテンションがあがらない」。

ではこれは、どうしてなのでしょうか？
僕はその理由をこう考えます。

人間の心は、まるで鉄。基本的に固く重く、めったなことでは動きません。それを動かすことができるのは、磁石だけなのです。

この磁石には２種類あります。ひとつは「快感」という、ひきつける磁石。
もうひとつが、「苦痛」という、遠ざける磁石。

あなたの場合、「Ｈの快感」より、「自分自身がＨをすることに対する嫌悪感」や「面倒くささ」という「苦痛」が勝ってしまうのでしょう。
その「快感」－「苦痛」という引き算の結果、苦痛の方が強く、Ｈという行動には至らないわけです。
アダルトサイトやＨな話は、「自分自身が汚れることがない」から、苦痛の分がなくなり、大丈夫になるわけですね。

これを他の場合に置き換えてみましょう。

たとえば「ニンジン」。
ニンジンを食べると健康にいい。でも、あなたは嫌い。
それなのに、ダンナさまはニンジンをムリヤリ食べさせようとしてくる。そして食べないと離婚に発展しそう。
さぁどうする？　という話です。

ニンジンに置き換えてますが、なんかたとえが微妙にセクシーです。

いずれにしても、こう考えれば、「Ｈが嫌いなんて考えられない！」という全国８億９千万のみなさん（僕の中のミニユウたちを含む）にも、相談者の方の気持ちが想像できるのではないでしょうか。

さてこの場合、方法は大きく分けて２つあります。

それこそが「苦痛」部分を減らす方法か、「快感」部分を増やす方法。

たとえば「苦痛」部分を減らすのは、こんな方法があります。

それは、とにかく「起き抜けにしてもらう」こと。
あなたが明け方、うとうとしているときに、ダンナさまにしてもらうのです。
いえ、あなたのイヤ度からして、「させてやる」が正解かもしれませんが。
そうすれば、あなたはほとんど寝ぼけているはずですので、「やるまでにテンションがあがらない」状態は克服されます。
夜中などにされると睡眠がさまたげられるので、十分に早寝をして、明け方ころに行うのが一番でしょう。

ダンナさまに提案してみれば、おそらくＯＫしてくれるはず。
実際に体調的に、そういう行為は夜より朝の方がいいので、一ぱ…、もとい一石二鳥です。

いってみれば、寝ているあいだに、ニンジン料理を口に入れてもらうようなものですね。

そしてもうひとつこそが、「快感」を増やす方法。
これは単純です。
Ｈの前に、20分ほど「ぎゅうっ」としてもらう。
「やってもいいけど、こうしてくれる？」というように、あなたの好きなようにやってもらう。
またはさりげなく、テーブルの上に加藤鷹の本を置いておいてもいいでしょう。
そのまま置いておくと露骨なので、「妹にもらったの」という理由付けは必要です。

ある意味、ニンジンを甘く料理する方法を学ぶのと同じですね。

方法は何でも構いません。
「するかわりに、あなたの希望（なるべくＨに関連したもの）をさせてもらう」ことです。

繰り返しますが、大切なのは「快感」を増やし、「苦痛」を減らすこと。
ムリにニンジンを食べさせれば食べさせるほど、気持ちはより逃げたくなるものです。

どうか試してみてくださいね。

そういえば昔、馬に乗ってニンジンを釣り竿から垂らすと、馬は永遠に走り続けるというものがありました。
あれを見て「あはははは。面白い」と思ったことがあるのですが、「ニンジン＝Ｈ」と考えると、もしかして全国の男子中高生たちは、まさにそれと同じ状態だったのではないかと思います。
とにかくモテたくて、色々と頑張って、時にムチャクチャ空回り、みたいな。僕です。

何を考えてもブルーな連想をする自分に愕然としながらも、あなたがダンナさまと幸せに過ごされることを、心より願っております。