にゃんにゃん語で話してしまう。

極度の甘えん坊が治りません。

主人といるときは常に赤ちゃん言葉ににゃんにゃん語で話し（姉御な友達といるときも）、くっついてないと落ち着きません。
できることなら親にもへばりついていたいのですが、気持ち悪がられるのでしません。

昔から小さい子がやる駄々のこね方が治りません。
幼いころより明らかにひどくなっているので将来が心配です。

今まで何度か治そうとしたのですが、欲求不満になって大爆発します。
どうすればいいのでしょうか？

【24歳　主婦】

ご相談ありがとうございました。

さて、ネコ言葉というのは、まさに子猫との一体化。
子猫は何の悩みもなく毎日を生きていて、それこそ人間の「赤ちゃん」と似た面があります。

すなわちそれを通して、「幼く、守られていたときに戻りたい」という気持ちがあると考えられます。

実際に「幼い子供のような話し方や行動」をすることを、心理学的には「退行」と言います。

タバコを吸う人も、指しゃぶりに通じるものがありますので、心理学的に一種の退行です。お風呂にはいるのも、お母さんの胎内で羊水に包まれた安心に通じるので、これも一種の退行といえます。

すなわち人間は、常に退行と隣り合わせ。
だから、タバコを吸ったりお風呂に入る人間に、僕のネコ言葉を否定することはできないんだよ。（ダンディな紳士風に）

……そんなふうに、自分自身もこっそりとよく使うネコ語を正当化しながら毎日を生きるゆうきゆうです。
こんにちはニャ。あぁ安らぐ。

自分のクセを直そうとするよりも、いかにそれを正当化するか。そんな方向に毎日の労力を使っています。
あぁ、心理学ってすばらしい。
「赤ちゃんみたい」というのにも、「退行」っていう立派に学術的な用語がついてるんですもの。ニャー素敵。

ですのであなたも心配する必要はありません。

万が一、批判されたら、「これは退行だからＯＫなの！精神科医のゆうきゆうも、ネコ語でしゃべってるんだよ！」と言ってください。
万が9999くらいで「ゆうきゆうって誰？」と言われたら、「ネコ語しゃべってる人」と説明してくださいって堂々巡り。

話戻しまして、あなたは、

「幼いころより明らかにひどくなっているので将来が心配です。」

とありますが、実際に人間というのは、

本当の幼児　→　成長し、大人になりたい時期　→　幼児に戻りたい時期（退行）

というステップを踏みます。
ストレスや日々の疲れなどを、退行することによって癒すわけですので、ある意味大人になればなるほど、にゃんにゃん語が増えて当然なのです。

このように癒す方向がなくて、行き場のないストレスを抱え込んでつぶれてしまう人も多い中、あなたも僕も非常にいい方向になっていることは確かです。
僕はそう信じたい。

また、あなたはすでに結婚されているわけで、ダンナさまも、そんなあなたがかわいいからこそ、一緒になったのではないでしょうか。
だったら実害もなく、非常にいい状態だと思います。
そこが僕とあなたの一番大きな違いです。シット。

ですので、とにかくそのままでＧＯＧＯ！がんばってくださいニャー。

今回の冒頭で、

ネコといえばやっぱりダルメシアンのゆうきゆうです。（←違う）

と書こうとしたけど微妙なのでやめたけどもったいないからここで使いながら、あなたの幸せを心より願っております。

ゆうきゆう（精神科医・心理学者・作家・Ｍ）

特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。アドレスはこちらhttp://sinri.net/

ニンテンドーＤＳから「心理研究家ゆうきゆう監修　マイニチココロビクス　ＤＳセラピー」も発売中。

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