子供を作るべき？　作らないべき？

とにかく夫のことが大好きで、愛情をひとり占めしたくて「子供はいらない」の一点張りで通してきました。

しかし最近、もし自分が先に死んだら、夫は一人ぼっちに…と考えるようになり、子供を作った方がいいかもと悩んでいます。

こんな理由で子供を作るのは間違いでしょうか？

年齢もあり、決断をあせっています。

【36歳　自由業】

はい、ご相談ありがとうございました。

子供を作るべきか、作らないべきか。
結婚するべきか。しないべきか。
恋愛を取るか。仕事を取るか。

そんな風に迫り来る、人生の岐路！岐路！
こんなときに解決策をお答えするのが、この人生岐路岐路クリニックです！

………。

今、あなたは、
「そうだったの！？」
と思いましたね。

はい。今、僕もまったく同じこと思いました。

そういえばそんなコンセプトだったなぁ、最初は、みたいな。
進んできた自分の位置が微妙に違うのではないかと、ほんのちょっと頭がクラッとしながら、今夜もご回答を。

実際に選択肢で迷うというのは、「どちらも同レベル」だからこそ、迷ってしまうのです。

たとえば二つの仕事があったとします。

Ａが「時給1500円で、異性との出会いもたくさんの職場」
Ｂが「時給1000円で、誰とも出会えない職場」

だったとしたら、誰も悩みません。
誰もがＡを選ぶはずです。僕も選ぶ。

でも、これが逆転していたらどうでしょう。

Ａが「時給1500円で、誰とも出会えない職場」
Ｂが「時給1000円で、異性との出会いもたくさんの職場」

このときは結構悩むのではないでしょうか。

この場合、人は「時給」と「出会い」という、二つの要素のあいだで悩むわけです。
これを「プラスとプラスのコンフリクト（葛藤）」と言います。

コンフリクトという言葉から「コンクリート」＋「埠頭」を想像して怖くなってしまう自分は、ヤク○映画の見過ぎかもしれません。

また、たとえばある行動によって、
「こんな嬉しいこともあるけど、こんな悲しいこともある！　どうしよう…」
と悩むのは、プラスとマイナスのコンフリクトと言います。

…と、誰もが抱える心の葛藤。

こんなときに一番のアドバイスは、「どっちでも大丈夫！」ということ。

「同レベルだからこそ悩んでいる」わけで、その場合、とにかく手早く、片方に転んでしまう方がベストです。

だから、早く子供を作ってしまってください。

…微妙に矛盾してますね。
でも、あなたのご相談から、「作りたい！」という気持ちがひしひしと伝わってきます。
だったら、その方が後悔は少ないでしょう。

迷ったときに後悔の少ない選択をするときの、最大の秘訣は、
「これさえあれば、何もいらない！」というメリットがある方を選んでしまうこと。

たとえばあなたの場合、「自分が先に死んだら、夫は一人ぼっちに」という内容があります。
すなわち子供がいれば、
「自分が先に死んでも、夫は子供と手を取り合って生きていける」
ということ。
それは何より、あなたにとって「幸せな」状況なのではないでしょうか。
（もちろん死んでるわけですが、それでも幸せなはずです）

そんな「最高のプラス」が一つでもあるなら、その理由を元に、そっちを選んでしまうことです。

理由なんか、何でもいいんです。
大切なのは、あなたの行動なんですよ。

それにつけても、自分の大学の時のバイトは、「時給◎00円で、誰とも出会えない職場」だったなぁ、と思いつつ、あなたの幸せを、心より願っております。