同じ話を何度もする彼にどう接すれば?
ゆう先生、こんにちは。
いつもゆう先生のアドバイス、メルマガを楽しく拝読しています。
早速今回ご相談したいことですが、同じ話を何度もする彼にどう接したら良いか、困っています。
「その話は前に聞いた」と正直に話しても良いのでしょうか?
毎回初めてわたしに話すような感じで、楽しげにしているものですから、ついわたしも彼に合わせて初めて聞いた風に装っています。
ですが、同じお笑い芸人のネタを何度もテレビで見かけてしまうようなそら寒い気持ちをおぼえるのも確かです。
同じ話を何度もする、というのは一体どういうことなんでしょうか?
わたしと何を話したかなんて、いちいち憶えていないということでしょうか?
わたしはどう彼に接したら良いのか教えて下さい。
よろしくお願いします。
【30歳 歯科衛生士】
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はいっ。
ご相談ありがとうございました。あの、この部分。
毎回初めてわたしに話すような感じで、楽しげにしているものですから、ついわたしも彼に合わせて初めて聞いた風に装っています。ですが、同じお笑い芸人のネタを何度もテレビで見かけてしまうようなそら寒い気持ちをおぼえるのも確かです。
すばらしい。
まさに、「冷静と情熱のあいだに」という感じです。
いや、自分でも意味はよく分からないんですけど。確かに同じネタを繰り返すお笑い芸人、微妙ですよねぇ。
しかし何て言うんでしょう。
音楽グループは、そういうことがないのは、どうしてなんでしょう。たとえば、あるバンドが新曲を出すと、1週間の音楽番組で、毎日同じ曲を演奏したりします。
でもそのときに、
「それ、一度聞いた」
と怒るファンはいませんね。
かえってライブの場合、聞き慣れた曲が演奏されるほど、大喜びしたりします。しかしお笑いの場合、テレビで一度やったネタをもう一度やることは、あまりありません。
特に日が近かったりしたら、なおさらです。バンドの場合、人気の曲を演奏したときに、ファンが「キャーー!」とバナナ色の歓声をあげるのにたいして、お笑いの場合、たとえコアなファンでも、同じネタを見た場合、「ハハっ…」という、生あたたかな声が聞こえる程度です。
僕自身のこの悩み相談も同じところがあります。
たとえばここで、
「ワールドカップ」を「Wカップ」と表すのだけはまぎらわしいのでやめてほしい
と書いたら、「あ、先週読んだのと同じネタ使ってる。よっぽどネタないのね」と言われるでしょう。うん。素敵に最悪です。
僕のこの仕事は、どちらかというと、お笑い芸人タイプのようです。
ミュージシャンタイプではなく。
うん。頑張ります。そして予定調和のごとく、やっと本題に。
「同じ話を何度もする、というのは一体どういうことなんでしょうか?」
とありますが、これに関しては、単に「忘れている」可能性が大です。
僕自身、ときどきあります。
書いたことをすっかり忘れて、同じネタを書いてしまうこと。実際に頭の中のモヤモヤを言葉にすると、かなりスッキリします。そのため、「書いた」「言った」ということ自体を忘れてしまうこと、結構あるのです。
巌窟王・三銃士などを書いた大作家であるアレクサンドル・デュマも、老年には、書いたことをすっかり忘れていたと言われています。
そのため自分の小説を読んで、「面白いね。誰の本だい?」
と言ったとか。
まさに究極の自画自賛。大作家だと、なんか重みが違います。僕もいつかデュマみたいな作家になることを夢見て、書いた内容は片っ端から忘れるようにしています。自分でも、アプローチ方法が間違っているような気がしますが、気にしません。
ですので「忘れてしまう」こと自体を、あなた自身が気に病むことはありません。
「あなたの印象が薄い」とかではなく、単にカレ自身の記憶力があまりよくなく、また同時に、話すことに、それだけ集中し、「出し切っている」からだと思われます。
よってこんなときに大切なのは、「指摘してあげる」こと。
ただ、
「前聞いた」
「前、言ってたじゃん」というように、ズバッと斬ってしまうと、相手はショックを感じます。あなたに話すことにたいして、マイナスの感情がひっついてしまうので注意してください。
それよりは、指摘自体を「添え物」程度にして、感想を告げること。
「あははっ。そうだね。前言ってたよね。面白かったよね、それ」
「あ、前言ってたね。私もビックリしちゃった、その話」こう言えば、相手は「………あ、そういえば、言ってたんだ…」ということをソフトに認識します。
これを繰り返せば相手も少しずつ警戒して、話す前に、言ったかどうかをよく考えるようになるでしょう。
というわけで、どうか覚えておいてくださいね。
毎回悩み相談をお答えする際に、すでにお答えした相談かどうかドキドキしながら書いている僕ですが、あなたの幸せを心より願っております。
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- ゆうきゆう(精神科医・心理学者・作家・M)
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特技は、たて笛のテストを口笛でごまかすこと。 趣味はバンジージャンプ。落ちるときの情けない顔は天下一品。 夢はワイルドブルーヨコハマの跡地を買い取って、セクシーピンクヨコハマにすること。読者数138000人のメルマガ「セクシー心理学」を運営している。 アドレスはこちらhttp://sinri.net/
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